INFPの解説が秀逸だった「MBTI性格タイプ論の視点から世界を覗こう」より

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私がすごく参考にしていたサイト「心理機能の組合せによる16種類の性格タイプ分類|MBTI性格タイプ論の視点から世界を覗こう」が403エラーになり、消えています。 サーバーやドメインの更新忘れでしょうか。 サイトの維持にはお金もかかるので場合によっては削除されたのかもしれません。

管理人さん大丈夫でしょうか。これだけ精緻にMBTIの性格を読み解いているサイトもないというと大げさかもしれませんが、少なくとも私にとってはとても参考になるサイトでした。きっと他の方も参考にされた経験があるのではないでしょうか?

文中には、宇宙理論から見た地球人としての考察や、800年後の世界から遡って解説した今の世界への助言など、これを書いた人はもしかすると、地球外の人、もしくは、未来の世界から過去に遡ってインターネットを支配しているタイムトラベラー的な方なんじゃないかと、とにかく、常人ではない人のようにも思えます。 文章がぎこちないところがあり、海外サイトの和訳なのかと思いきや急に日本語に堪能な表現を用いた言い回しをしたりと全くもってミラクルなのです。

いずれにしても、私にとっては神サイトだったのです。

もしこのまま永遠に消えてしまうようであれば、人類少なくともINFPにとっての喪失だと思いますので、このブログで勝手ながらログ(INFPに関連する所のみ)しておきます。 ※復活した時は、管理人さんだけでなく、読者さんもご報告ください。記事抹消します。

↓↓↓

※文中に出てくる8つの心理機能
外向的感覚(Se)
内向的感覚(Si)
外向的直観(Ne)
内向的直観(Ni)
外向的思考(Te)
内向的思考(Ti)
外向的感情(Fe)
内向的感情(Fi))
これについては文末の補足に添えています。




目次

1 INFPの特徴 FiNeSiTe 一般的描写

心的機能要素の構成から分かる! INFP型の性格特徴説明

優勢 内向的感情 Fi
補助 外向的直観 Ne
代替 内向的感覚 Si
劣勢 外向的思考 Te

強い感受性を持ち、内面における意識の働きによく気がついていると同時に、 他者についても優れた洞察が働きます。

思慮深く、思いやりがあり、人の話に耳を傾け、受容的で、共感します。 他人のことを理解したいと思っており、否定的な感情をも直視する強さがあります。 特に、困っている人の話を熱心に聞き、自分のことのように心を痛め、どうすればよいか一緒に考えようとします。

他人を表面的な理由で差別したり、利益や体裁のために抑圧したりすることは望みません。 一人一人の違いを認め、皆がそれぞれの特徴を活かせる場所に就き、 平和に暮らすことができれば良いと思っています。

愛情を持って他者に接することができ、利他的で、温厚ですが、打ち解けるのには時間がかかります。 様々なことを真剣に受け止め、倫理的に考えています。

一方で、空想的で夢見がちな所があり、面白おかしい想像や、非現実的な妄想などを膨らませ、 一人笑ったり、悲しんだりします。 こういったことは、日常的な会話の中で話すには不適切であると感じられます。 人見知りをし、他者に積極的に話しかけることは勇気が要ることです。

身近な人以外には、自己開示をすることは得意ではありません。 それ故に、どこかお堅いとか落ち着いているなどと受け取られることがあります。 しかし、ときどき子供っぽい言動をするのでそのイメージさえ壊れます。

冷笑的な態度を取ったり皮肉を言うこともあります。 興味のない相手や、一方的に関心を寄せてくる相手には、冷淡な態度をとってしまうことがあります。

あらゆることにおいて、「本物であること」を求めます。 経験や知識に対しては、表面的なことにとらわれず、背後にある意味や関連性について考えます。

どのように感じられるか、どのような意義があるか、どのような影響があるか、 自分の価値観に合致するか否か、などといったことを様々な視点に立ち、可能性を考慮しながら吟味します。 独立して熟考することで自分の感情を整理し、感性と価値観を洗練させてゆきます。

好奇心旺盛で、 新しい風景を求めて探検をしたり、興味を持った分野を念入りに調べたりします。 奇抜なアイデアや、変わった価値観に惹かれます。

美しいもの、可愛らしいもの、神秘的なものなどに興味をそそられ、 気に入ったものには強く愛着を感じるようになります。

一方で、ときに貪欲に、未知の領域に踏み込み、感性に訴えかけるものを探し求めます。 また、他の人に必要だと思われるならば、その魅力や価値を説明し、 積極的に情報を伝えます。

世の中の様々な事に不思議を感じ、興味を示します。 自然の複雑で神秘的な姿には驚きと畏敬の念を抱きます。 なぜこの世界が存在し人間はどう生きるべきなのか考え始めます。

ひらめきを信頼し、 物事の本質や関連性を素早く見ぬくことができ、かつ、感性豊かです。 INFPが関心を持つのは、個人的な心のあり方、 人間の心、意識、心理学、人間関係、文学、哲学、倫理、芸術、音楽、科学、語学、社会学、そして この世界の存在についての根本的な問題などです。

自ら学ぶ姿勢を身につけています。 関心がランダムに移り変わり、飽きやすい面がありますが、一見関係ないと思われることでも、 抽象的なレベルでの関連性を見出します。 本当に興味の持てることを見つければ、一日中そのことについてのひらめきが生じることでしょう。

ただ、考えるだけでなく、実践し、現実的な人間関係を通して答えを見出すことも必須です。 いくつかの哲学的な問いかけは真摯に向かい合うべきものであると感じられます。

一人で過ごして、内面を見つめ、ひらめきを楽しみ、考えに耽り、ときに想像の世界に浸り、感情を整理し、 価値観を育てる時間はとても大切で、とりわけ長く必要とします。

一方で、自発的に外の世界に出て、様々なことに触れようとします。 そういったことを自分のペースで行うことを好み、誰かに強要されることは好きではありません。

同じように、他人のやり方やペースを尊重します。 新しいアイデアや、他人の提案に対して、決めつけてかかることはしません。

未知のことに興奮し、情熱を持って挑戦しようとすることがよくあるわけですが、 それは、純粋な知的好奇心であることもあり、また、 自分自身が成長できる機会と捉えていたり、 他者に貢献できる可能性がモチベーションになっていることもあります。

普段は、控えめでおとなしく見えますが、様々なことを考え、感じています。 言って良いことと、悪いことについて、多角的な視点から判断するため、 大抵のことは言わずにしまっておくことになります。

身近で親しい人とは、おしゃべりを楽しみ、自分の考えていることを流暢に話します。 そんなときに、アドバイスはしても、強制するつもりはありません。 自分の意見を押し付けがましく述べたり、自己を強く誇示するようなことはせず、 他人の価値観を尊重します。

誰もが自分自身で考えることが重要で、世間のお仕着せの価値観に合わせる必要はないと感じます。 そして、もし他者が独自の価値観に従い、素晴らしい目標を持っているならば、その価値を積極的に認め、励まそうとします。

ときおり、非現実的なアイデアや空想を表に出し、奇っ怪な言動を見せます。 それはとりわけ有害なことではなく、本人にとって楽しいことなのですが、 他の人からは変な人にしか見えないかもしれません。 おとなしくしているときも、 ちょっとしたきっかけで想像の世界に旅立ってしばらく戻ってこないことがあります。 現実をしっかり見据え、怪我をしないように注意しましょう。

表情は穏やかで、優しい印象を与えます。 もしくは、無表情であるかもしれません。 しかし、胸の裡には強い思いをひしひしと感じていることがあります。

自分自身の感情を語ることはあまり得意ではありません。 それでも、強い喜びや嫌悪感などは意図せず表に現れます。 また、これといって重要でない思いはすんなり表に現れます。 強い信念や情熱は、普段、表に出ること無く、胸の内に大切にしまわれています。

物理的環境や自分の身体の存在に無頓着なところがあります。 頭の中は、考え事でいっぱいですが、その大半は現世的な実利と直接関係ありません。

利益に疎いところがありますが、そういったことを抑圧しているからではなく、 中身の充実に力を注いだり、目に見えて計ることのできる価値以上のものを求めることに、頭がいっぱいだからです。 意識の成長と、意識の財産を求めます。

INFPは幅広い知識を持ち鋭い理解力を示す者が多いのですが、 この点が極端で、現実世界に合わせて生きることが困難になることがあります。

世の中の、不誠実な面、醜い面を鋭く見抜き、悲嘆にくれる時間が長く続くかもしれませんが、やがて、 単に環境に依存して受動的に選択するのではなく、 自ら将来に対して責任を負い、 人生を切り開く気概が必要であるということに気がつくようになります。 信念に忠実で、挑戦的な特徴も手伝って、自分の特技を活かせる仕事で独立起業する者もいます。 そんなときは、計画性をもって脇道に逸れることなく行動することが重要になるでしょう。

さもなくば、締め切り間際になって慌てることになるでしょう。

自分の利益のために、策略を巡らしたり、他人を操作することはしません。 また、自分を売り込むということも、あまり興味がありません。 そういった必要性に気がつくことすらないかもしれません。 但し、人間に対する洞察力があるので、自分の言動がどのように他人に影響するか想像することはできます。

INFPは、悲しいことや苦しいことに惹かれがちですが、 そういったことを好んでいるのではありません。 そういった否定的な状況と向かい合わずして、本当に肯定的な感情を持つことはできないのです。 絶望や退廃的な考えにとらわれることがありますが、内面における価値観の洗練を続け、 最終的には、存在の美や人間の肯定的な面を見て、意味を見出し、希望を持つようになります。

常に幸福を求めている状態を維持するために、 実際に幸福を得るチャンスが訪れた時、それを無意識のうちに拒否してしまうことがあります。 あまりにも、美的なイメージが強すぎるために、現実を受け入れられないことも原因の一つです。 簡単に手に入った幸運は、自分にとって相応しいとは思われず、素直に喜べないかもしれません。

過去に経験した嫌なことを何度も思い返し、それを消化するのに苦労します。 塞ぎこみ、否定的な感情にとらわれる時間が続きます。 大抵の場合、自分自身で感情を見つめることができ、時間はかかっても昇華することができます。 そして、何らかの意義を見出し、前向きになることができます。 嫌なことも人生において学ぶ上で必要なことであったと考え、胸の内に密かにしまわれます。

理想主義的で、他者の幸福、公共の福祉、世界平和などについて関心を抱きます。 最終的な目標は常に人を助け、この世界をより良い場所にし、社会に貢献することです。

弱い者、幼い者、非力な者に関心を寄せ、援助し、守り育てたいと思います。 意気消沈した者に、新たな可能性を示して見せ、勇気づけようとします。 そのようなときには、普段とうって変わって、積極的に外部に働きかけ、アイデアを実現しようと努力します。 自分以外の者に貢献しようとしていることがはっきりと分かるときに最も生き生きとします。

世の中の不公平や矛盾に敏感です。 また、悲しい現実を恐れながらも直視することができます。 正義感が強く、虐げられている者に共感し、 困った現実をなんとか変えなければならないと感じます。 傲慢な者、他人から搾取している者、不正をはたらく者たちに対して厳しい意見を持ちます。 そして、社会の仕組みはどうあるべきか、 各個人の心の持ちようはどうあるべきかを真剣に考えます。 これが発展すると、皆に現状を知ってもらうために情報を伝え、啓蒙活動を始めることがあります。

本物であることを望み、完璧主義で自ら目標を高く設定します。 最初の段階で漠然としたビジョンを持っていますが、何でも最初から気がついているわけではありません。 具体的な手続きは試行錯誤を繰り返し、粘り強く実行してゆく必要があります。

先ずは、自分の直観を信じ、思い切ってやってみることが大切です。 その都度、気がつくことがあり、考えながら進めてゆけば、大抵の場合、 その繰り返しでなんとか困難を乗り越えることができるでしょう。

後から目標の高さに気がつき苦労することがあるかもしれません。 首尾よく達成しても、自分で満足することは稀なことです。 他者から認められれば幾分気分は楽になるかも知れませんが、 それでも常に至らない点に目が行き届き、改善すべきだと思われます。 時間が許す限り、満足するまで改善を繰り返すでしょう。

美についての感性が発達しており、美しい自然や、 悲しくも美しいストーリーなどに関心を寄せます。 自ら芸術に関わり美を表現することがあります。 また、想像力豊かで、ことばの理解力や表現力にも優れます。 詩や歌、物語などを深く味わい理解することができます。 そして、文章を書く才能を発揮することがよくあります。

口頭で述べることはぎこちなくても、紙面上に自分の感性や意見を表現することは得意です。 少々練習すれば、豊富な語彙力と多彩な比喩表現を駆使し、 自分の考えや物語を分かりやすく流暢に紙面に綴ることができるようになるでしょう。

母国語ばかりでなく古典文法や、外国語を学ぶセンスもあります。 芸術における創造的な仕事や語学の実践に関しては、細かい部分にまで注意が行き届き、集中することができます。

子どもの面倒を見ることが得意であるかどうかは定かではありませんが、 子どもと遊ぶことは得意です。

必要な情報や考え方を子どもに伝えようとします。 倹約家な所があるので、子どもに対しても、物質的な満足より、 精神的な満足を求めるように促すかもしれません。 普段は子どもに対して愛情を持って優しく接します。 そのため、子どもは緊張することなく暮らすことができます。

世間体や礼儀の点で厳しく躾をすることはしません。そのため、甘やかしてしまうことがあります。 どちらかというと、生きてきた中で培ってきた倫理観で育てます。 誠実であることを求めるので、子どもがモラルに反した態度を取ると、鋭くそれを見抜き、口やかましく注意するでしょう。

少数派に目が行き、理解しようと努めます。 INFP自身が、ニッチを探すことにエネルギーを費やします。 そして、他者の個性もまた擁護しようとします。

一般的に社会的弱者と言われている人たち、虐げられている者たち、疎外されている者たちの代弁者となります。 また、自分自身の内面を深く掘り下げ、深く感じ入ることに忠実で、真摯な態度で見つめようとします。

モラルを提示する者としての役割を担います。 悲しみや苦しみ、人間の醜い部分を見つめ、希望を見出し、 癒やす者としての役割を担います。 自分の価値観の表現手段として、文学や芸術がよく選ばれます。 本当に関心を抱いたことに対しては、絶えずひらめきが沸き起こり、試行錯誤を繰り返しながら、 粘り強く目標を達成することができます。




2 INFPの美徳と限界、そして挑戦的課題

INFPの長所

・素早く本質を見抜く
・物事の関連性や傾向を捉える
・アイデアや情報を伝えようとする
・可能性を信じて挑戦する
・この世界に対して驚きと不思議、畏敬の念を持つ
・人間に対して鋭い洞察力が働く
・本心を見抜く
・困っている人を助けようとする
・内省する
・意味や意義について考えてから行動する
・情熱的で強い信念を持つ
・平和を願う
・倫理観がしっかりとしている
・優れた感性と美的センスがある
・芸術的創造性を持つ
・他者のことをよく見ており、思い遣りがある
・愛情を持って献身的に接する
・自ら学ぶ
・その場その場で可能性を見出し進んでゆく
・多様性を認め、個性を擁護する
・リラックスして他者を受け入れる
・不正を見抜き正そうとする
・啓蒙する

こういった長所は、一生の間ずっと、INFPの魅力となることでしょう。 もしあなたがINFPならば、決して自分に反することなく、これらの善い点を手放すことのないようにしましょう。

 

アキレスのかかと 外向的思考にご注意下さい

物事に接して深く感じ入ることを一人探求する一方で、 片付けるべきことを片付けないままでいることがあります。

責務や目標達成のために積極的に周囲にはたらきかけることが疎かになりがちです。

納得できるまで一人考え続ける一方で、 計画を立て、テキパキとこなしてゆくことが難しく感じられます。

自分の意見を率直に述べ、表情が固いことがあります。

マナーを無視し、人に不快感を与えることがあります。

官僚主義的な世界には馴染まず、計画を立てて規律正しく仕事を進行してゆくことが苦手です。

因果関係や客観的な事実に基づいて合理的に判断することをあまりせず、 その結果、当然の報いを受けて、不満を感じたり、悲嘆に暮れたりします。

これらはすべて、第四の心理機能である 外向的思考が「アキレスのかかと」になっていることが原因です。 しかし、第一の心理機能である 内向的感情(Fi) の働きを長所をとして発揮するためには幾分仕方のないことです。 外向的思考(Te) を意識的に鍛えれば解決するなどという簡単なことではありません。 しかし、 外向的思考(Te) を抑圧していることが欠点となって、せっかくの情熱とアイデアが現実のものにならず、 すべてが瓦解することのないように、気に留めておくことは大切です。

INFPは、先ず、強く感じいったことを探してから、それに集中して関わりたいと思います。 信念や愛着を持つに至ると、こだわりを持って丁寧に仕事をしようとします。 この強い思いは、誤りのない方針を与えていることが多いのです。 なので、後は現実のものとなるように尽力する必要があるでしょう。

そのためには、必要な段階を整理し、きちんと計画を立て、合理的な判断のもとに、 為すべきことを為す必要があります。

目的意識を持って積極的に周囲に働きかけてゆくこともときには必要となります。

環境からの刺激に対して簡単に流されないように気をつけなければなりません。

あたなたの意思決定と行動で、 世界に働きかけることによって、今と未来が形作られます。 そして、世界からの反応を受け取ることになります。

人間は、自分の思考、感情やそれに基づいた選択の結果に対して、 予測できることにも予測されないことにも責任を負います。 これは、この世界の存在の法則なのですが、 あまりにも厳しい真実であるために、多くの現代人には明瞭に認識されていません。

心の中でどんなに注意を喚起して、胸を苦しめていても、 受け身の姿勢で周囲に流されていては、どこにも辿りつくことはできないでしょう。

このことに気がつかず、 いきあたりばったりな人生を送り、不都合なことが起こると誰かのせいにして、 後から愚痴を言い周囲に不快を振りまく人たちは本当に多いのです。

愚痴は同情を誘うとは限らず、寧ろ見限られることの方が多いものです。 そして、さらなる不幸を招き寄せるのです。

しかし、本物であることを求め、透徹した洞察力を持ち、強い決心をし得るINFPであれば、 真実を認め、将来を変えるために今から動き始めることができるはずです。

自己欺瞞を許すほど、INFPは間抜けではないはずです。

INFPの長所となる 内向的感情(Fi) の働きは、 第四の心理機能である 外向的思考(Te) を活用することによって、ようやく価値のあるものになります。

年齢を重ねるにつれて、 内に抱える悲痛の叫びは、 弱いものを気遣いながらも、 責任を果たそうとする 強靭なる精神へと変わってゆくことでしょう。

内界における調和と外界における調和を両方成立させることに尽力してこそ、 安寧を得ることができることになります。




3 NeとSiの葛藤、折衷、そして統合

外向的直観(Ne)と内向的感覚(Si)の葛藤、折衷、そして統合

INFPの青年期における課題は、 第二の心理機能である 外向的直観(Ne) と第三の心理機能である 内向的感覚(Si) のバランスを取ることにあります。

ふと沸き起こる想像や新しい可能性に興奮し身を委ねるか、 それとも、その場の思いつきに流されることなく、 一度取り組み始めたことに集中して脇道に逸れることなく粘り強く行うか。 その間で葛藤が生じます。

これら二つの心理機能のどちらが優位に働くのか、 それは時と場合によって違ってきます。 はじめから、両方共、うまく統合させて働かすことはできません。 その場その場で、うまく使い分けることになります。

概ね外向的直観の方がよく働きますが、 一人でいるときや内省的なときは、 内向的感覚の方がよく働くことになるでしょう。

どちらか一方の働きが強くなりすぎて、その良くない面が影響してしまうことがあります。 実際は、この二つの心理機能はバランスを保って共同して働かせることで、統一した認識に至ります。

外向的直観の働きによって、様々なことに興味を持ち、幅広く可能性を探索しようとします。 好奇心に身を委ねて行動し、新しい発見があっては、感動します。

想像力豊かでチャレンジングな態度を取ります。

結論に至ろうとするよりは、様々な角度から物を見ようとします。 議論や遊び心を大切にします。

INFPは、物質的な欲求よりも、精神的な深みに達することに貪欲です。 人間や社会、自然やその他複雑な物事における意味やつながりを理解することに興奮します。

しかし、物事の詳細をしっかりと記憶し、現実的に捉えることが難しくなります。 注意が散漫になり、地に足をつけていないと受け取られることがあります。

無邪気な遊び心を衝動的に表現することがあるので、子供っぽいと思われることがあります。 そういった思いは、必ずしも他者に理解されるものではありません。

両方の立場から考え、両方正しいなどといった日和見の意見で 自分の見解を明確に打ち立てることができず、腑に落ちないことがあります。

紆余曲折と様々な失敗を経た後、 じっくり腰を落ち着かせて物事に集中し取り組むことの 大切さに気がつくようになります。

細やかなところまで注意することで、完成度の高い仕事を成し遂げることができ、 自分の情熱も創造的なアイデアも現実のものとなるのです。

ただ単に知識を詰め込むことは味気ないと思いますが、 多くの知識を取り入れることで、ひらめきの信頼度は上がってゆくのも事実です。

日常的なことにはあまり興味が持てない傾向があります。 どうでも良いと思っていることについては頑固に今までのやり方に固執します。 例えば、着るものなどは愛着を感じ馴染んだものをそれとなく続け、変化を好みません。 他の人からみると質素であるように見えるかもしれません。

ときに挑戦的に、ときに腰を落ち着けて、物事に取り組んでゆくようになります。

INFP自身は周囲の環境や自分の身体に鈍感なところがあるのですが、 他者の面倒を見ようとするならば、そういったことに敏感になる必要があります。 お腹が空いているのか、寒がっているのか、何を必要としているのか、 他者よりも早めに気がついて対処することができれば、 相手は心地よく感じることができるでしょう。




4 INFPの人間関係 恋愛

INFPの人間関係について

内向的感情(Fi)タイプだけあって、 とても誠実で思いやりをもって他者を受け入れようとします。

はじめのうちは、どこかよそよそしく、打ち解けないかもしれません。 落ち着きを払い、格式張っているようにも見えますし、 どこか神経質に気になることが多いようにも見えるかもしれません。

ガードは固く、自分が感じていることや考えていることは自分の内にしまっておくことの方が多いです。 社交的に振る舞い人間関係の輪を広げてゆくことは、あまりしないでしょう。

気心の知れた人間どうしならば、リラックスして楽しむことができますが、 そうなるまでには、時間がかかります。

困っている人を見つけると強く同情心が沸き起こり、助けたいと思います。 例え、具体的に何もしてあげられることができない状況であっても、 話しを聞き、励まして精神的な支えになろうとするかもしれません。

しかし、困っていない人にはさほど強い関心を示しません。 通常は、先入観なしに愛想よく他者と接しますが、 不満があると冷淡な態度を取ることもあります。

優しく語りかけるような話し方をすることもあれば、 感情を交えず事実を事実として伝えようとすることもあります。

強い信念が一方的に吐き出されることもあり、 それが感心されることもあれば、傲慢であると受け取られることもあります。 良き思いを内に秘めていながらも、それを 外向的思考(Te)の様式で表に出すことが多々あるからです。 そんな悲しいサガに気がついて下さい。

また、想像の世界に旅立って現実世界との接点を失うことがあるので注意が必要です。 ときに、奇妙な言動で人を惑わすことがあります。

強い感動や興奮したことを他者に伝え共有しようとします。

INFJと同じで、他者に対して強い洞察力が働くので、あることないこと考え始め 思考の空回りが始まることがあります。

さらにINFJと同じで、困っている相手には献身的に働こうとするのですが、 過度に自己犠牲的になってしまうことがあります。 しかも、強い共感と利他的な思いを口に出すことがないので、動機を誤解されることさえあるかもしれません。 良き友人、つきあいのある周囲の人たちはその点を気をつけ支えてあげる必要があります。

INFPの恋愛について

精神的な結び付きを求めます。 見た目や頭の良さ、 財産などは表面的な要素に過ぎないと思います。 普通は物質的なことに無頓着です。

人間としての本当の姿を見抜こうとするので、 そういった意味で基準が厳しくなるかもしれません。

では、この基準を満たすタイプはというと、 以外なことに、天真爛漫でどこか危なげがあり、 気遣い無用のタイプなのですが、 幼い頃に出会っていても気がつかないことが多いようです。

INFPの想像は、子供のときにおいても、恋愛や結婚へと向かうことがあります。

よく思い出してみると、女児向けの童話は、 「二人は幸せに暮らしましたとさ。めでたし、めでたし。」 で終わるものが定番です。

しかし、内向タイプなので、思春期を堺にその内向性がかなり高まり、 一人で恋愛漫画、恋愛ドラマ、恋愛小説などを見て過ごすことになります。

内向的感情(Fi)タイプなので、 感動したことや可愛らしいと思ったことに対してはひどくこだわります。 恋愛の相手には一途になるでしょう。

内心かなりのロマンティストですが、ガードが固いので、 自然と恋愛関係になることは少ないでしょう。

かなり内気なところがあるので、自分から積極的に働きかけるよりは、 状況を見守ってあれこれ違う角度から考える時間を続けます。 その間に機会を逃してしまうことがあります。

IPタイプであるだけに、 外界に対する働きかけは弱々しいものがあります。

しかし、一人楽しそうにしていたり、雰囲気の良い佇まいをしていることが 他者の気を引くことになります。

女性の場合は、ある程度の年齢に達すると、華美になりすぎることなくセンスの良い服を選んだり、 おしゃれをするので、それが男性の気を引くことにもなります。

女性は、結婚式や結婚生活、子供を産み育てることなどを想像することが多いでしょう。

もしくは、困っている人や悩んでいる人に対して親身になって力になろうとするので、 その良さが相手に伝わり、いつのまにか恋愛関係になることもあります。

しかし、こういったことがない場合は、ずっと「孤独なお姫様」状態のまま時が流れて行きます。

自分の感情を自分で整理できるという長所があるので、 他者との親密な結び付きにさほど飢えていないことが多いのです。 寧ろ逆に、自分一人の時間を邪魔しないで欲しいというのが本音かもしれません。

自由気ままな懐かない猫のような存在です。

かくして、他者を心から受け入れたいという願いはなかなか達成できないことになります。

かまって欲しい、かまってあげたいと思っているのに、素直に自分の気持ちを打ち明けられず、 気持ちとは裏腹に冷たい態度を取ってしまうこともあります。 とても面倒なタイプでしょう。

根底には、誰も自分のことを分かってくれないという思いがあります。 趣味の悪いことに、その悲嘆に打ちひしがれている状況を無意識のうちに楽しんでいることさえあるかもしれません。

結局、 誰かが積極的に心を奪ってくれる人を待っているのかもしれません。 しかし、無理に来る人は受け付けないという 暗黙の難問を周囲につきつけるのです。

では、どのような相手ならよいのかというますと、 あっけらかんとして明るく、自由奔放で、 さほど人の気持を気にしない人間とは気兼ねなく付き合うことができます。 お互いに遠慮が要りませんし、 近くにいて面倒を見てあげなければという思いが生じるのです。

想いは伝えるべし

もしくは、紳士的で誠実であり、上手に人の心を開くことのできる人間とならうまくやっていけるでしょう。

幸いにも愛すべき相手を見つけ出すことができれば、極度なまでに愛情を注ぎ、 その絆をとても大切にします。

しかし、相手に与え尽くそうとするものの、 愛されることにはあまり慣れていないために、 相手から受け取ることは申し訳ないと思います。 そして、その機会を拒絶してしまうこともあるかもしれません。 それはそれでアンフェアというものです。 末永く続く関係を築くためには、自己開示をし、 相手から与えられることを素直に喜びましょう。

人生において愛を受け取る量と与える量をなるべくバランスを取っておく必要があります。 実は、これにはきちんとした理由があり、 生命存在の根源に関わっている重要事項なのですが、現代人にはまだ秘密のことです。 しかし、このことを詳しく述べるのは別の機会にしましょう。

INFPは、内向的感情(Fi)と外向的直観(Ne) の協働により相手の欺瞞を見抜き、その後、 内向的感情(Fi)と内向的感覚(Si) が協働していつまで経っても許せないことがあります。

INFPの内なる倫理規定はかなり厳しく、許すのには時間がかかるものです。 だからこそ、人を許すことができたときに真実を自己の内に見出すのもまたINFPの良い点なのですが。

ここで、一つ。

Every saint has a past.
Every sinner has a future.

オスカー・ワイルドの言葉らしいです。

さて、話は戻って、 結婚すると、家族の絆をかけがえのないものとして大切にします。

INFPは、若い頃は女性らしいところがありますが、 成長とともに堅実になり、かつ、男らしくなってゆきます。

子供が生まれれば、一生懸命に守り育てることでしょう。 これもまた、内向的感情(Fi)のなせるわざです。

しかし、INFPは、INFJと並んで、結婚に対する満足度が低いのだそうです。 他者に対する洞察が疑念に変わりやすいせいか、それとも 他者に対して無意識のうちに何かを期待するもののそれを言葉にして伝えないせいかもしれません。

INFPは自分のことであっても、なんとなく他人事のように言う傾向があります。 これは、外界に対してはどこか受け身であることに起因しています。 しかし、相手を選択したのは自分であるという逃れようのない事実に気がつく必要があります。 今からでも、働きかけ次第で未来像をいかようにも変えてゆくことはできるでしょう。

さもなくば、結婚生活に馴染めず、孤独感を抱いたままでいることになります。

なかなか波長の合う相手を選ばないのは、一つには 外向的直観 の働きで、自分とかなり異質の人に興奮し、チャレンジしてしまうことが挙げられます。

また、広く見回してつきあうことをしないことも原因でしょう。

双対関係 にある ESTP や、 活発化する関係 にある ISTJ 、そして 鏡像関係 にある ENFJ は少なからずいるはずなので参考までにどうぞ。 ENFJはちょっと見つけるのが難しいかもしれません。




INFPの趣味

文学、美術、音楽、映画、演劇、オペラ、その他の芸術については、幅広く関心を寄せます。 そこに、人々の深い感性表現を読み取って感動します。

内面に沸き起こるインスピレーションと美的感性を表現するために、 ひとり芸術的な創作活動に専念することがあります。 抽象的な表現になることもあれば、 現実の世界を細かく捉えた写実的なものになることもあります。

芸術は爆発だー! とか、点や線を少し描いただけの作品も好きかもしれませんが、 心を研ぎ澄まして考えれば嘘っぽいとも思うでしょう。 本物であることを探し続けるINFPにとって、 そういったことにはまったとしても一過性のことかもしれません。

実は、そういった芸術様式は、 精神的に幼稚であり病的か、もしくは詐欺であると断言して良いのです。 それらが、他者に対しても良い影響をもたらすことはないでしょう。

実際に、文明社会を構成している人間たちの精神性が高くなると、 意味不明なものを芸術と呼ぶことはなくなってきます。 これは、宇宙文明論における研究で明らかになっていますが、 この世界が存在する本当の理由を知る者にとっては自明なことです。

しかし、地球人にとってはこの見識が明らかになるのはまだまだ先のことになりそうです。 周りの人にこのことを伝えて、少しずつ方向転換を促すことが大切なことです。

裸の王様が裸であると皆の前で言えるのがINFPの良いところです。 しかし、成長を期待する親のように温かく見守る態度もまた必要となるでしょう。

本当の意味で人間らしい感性を表現しようとするならば、 手の技と心と頭を駆使して、他者と認識を共有できるものを創作することを勧めます。 そのために、自然から学ぶことは多くあります。 芸術は人間の心を高揚させることもあり、また平衡をもたらすこともあります。 そして、人間と人間社会の精神的な進歩を促すものです。

また、デザインや数学など人工的に精巧なものも 訴えかけてくるものを感じ取ることができるでしょう。

創作を進めている時はいつも、強い感受性を活かすことができます。 自分は何を伝えたくて、それを見る者がどう感じるだろうかということが指針になります。

人間や人間社会に対する考察を文学によって表現することがあります。 ときに、長編になることも多々あるようです。

宗教や哲学的な問いを抱いて真剣に考えることがあります。 真善美を追求し、この世界における根本について深く思索を続け、書き表そうとします。 紙面上の自己表現は、実現のひとつの手段として手頃であり、大抵の場合、すぐに上達し熟練します。

詩や歌、音楽などで、人の持ちうる様々な感情を表現する者もいます。 俳優となり演じることに魅力を感じるかもしれません。

物語には強く惹かれることでしょう。 しかし、そればかりにとどまらず、 幅広く興味を抱き、多くの本を読んで知識を吸収しようとします。 理論的なことに興味を持つ者もいます。 少々、複雑で考えさせられることの方が読み応えを感じることができます。

料理、写真、旅行、語学、占い、近所のお悩み相談役なども趣味になり得ます。

とにかくINFPは面白いこと変わったこと、 神秘的なことに興奮しやすいのですが、 歳を重ねるにつれて、現実的なことに興味を持ち始めます。




6 INFPの嫌なこと、ストレスとその対処

INFPのされると嫌なこと

相手の感情に配慮せず、無遠慮に自分の意見を述べ、 一方的に価値観を押し付けようとする人間は好きになれません。

人前で平気で他者を罵り、内省の態度が見られない人間を見ると嫌悪を感じます。

想像力や遊び心がなく、着実なことばかりにこだわる人間は好きになれません。

利益ばかりを求める姿勢や、不誠実な態度を取る人間には非常に懐疑的になります。

充分に考え試行錯誤できる時間を与えられないと不満を感じるでしょう。

ストレス反応

他者に対して過度に批判的になります。 しかし、その批判が建設的であるかどうかは疑わしいものです。

心の中に飼っている魔女が顔を出し、他者を操りたいという願望にとらわれます。

怒りを表情に露わにすることもあるでしょう。 叫び罵るかもしれません。

頑固になり、他者の意見に耳を貸そうとしなくなります。

孤独感を抱えたまま、さまよい続けます。

他者に助けを求めることができず、なんでも自分で解決しようとします。

人間関係を断ち切ってしまうかもしれません。 しかし、それは大抵の場合、直接的な方法ではなく、自然消滅を装ったものになります。

あてもなく、感性と知性の刺激に流され、何も成し得ないで過ごします。

胸が痛みます。
心が痛みます。

世の中のあらゆる悲しみに目を向け、 そもそも生きるに値するのかどうか人生そのものが疑わしくなります。

心理的にはかなりダメージを受けやすく、完全に打ちひしがれることがあります。 にもかかわらず、身体は頑丈だったりします。

ストレスへの対処法

音楽や文学に触れることはある程度、精神的な緊張を緩和するかもしれません。

困っている人を助けたり、 自分の行為が他者に良い影響を与えることを実感できれば、活気を取り戻すことができます。

しかし、根本的な解決を図ろうとするならば、心を落ち着かせることが重要です。 頭の中を駆け巡るとりとめない考えにとらわれ続けてはいけません。 そのためには、今現在に意識を向け、ありのままに世界を捉える必要があります。

INFPはこの世界を持続させている普遍的な精神の力に勘付くのですが、 規律的な態度や集中力が足りないために、 なかなかその息吹を明確に意識するまでに至ることができないようです。

瞑想が効果的です。 只管打座が良いでしょう。 生じる雑念から自由になる練習をしましょう。 そうすれば、要らぬ心配や虚栄心、傲慢な心から自由になることができます。

いつでも必要ならな、雑念から自由になれることは良いことです。 しかし、普段はあれこれと想像力を働かせることは、 この世界の存在から人間がたくましく生きる上で与えられた 鍬や鋤のようなものです。それ自体を否定する必要はありません。

ここで注意していただきたいのは、 いかなる宗教やイデオロギーにも傾倒する必要はないということです。 ひたすらに自分で考えることで辿り着くことができるでしょう。 もし、INFPの長所であるところの、あらゆる可能性を一度に見ようとする態度に従うならば、 決して偏狭な価値観を自分や他人に押し付けることはできないはずです。

INFPの皆様はお気づきのことと思いますが、重要なのは人の本心なのであって、 人種、国籍、性別、家柄、宗教、年齢、容姿、学歴、知能、職業の区別は便宜上のものです。 信条が人間どうしを分かつことがあるのは極力避けたいところです。

規律は本来、人を縛るためにあるのではなく、 人の自由を守るためにあるということに気がつきましょう。

過去に囚われるのはどこかの時点できっぱりやめて、 事実や因果関係、客観的な推論に従って行動することで受け取るべき果実を勝ち取りましょう。 可能性に従って、夢中になれることに没頭できればいつの間にか笑顔になることでしょう。

INFPは、ただ安定しているだけでは満足できず、 自分のアイデアを現実にしているときや、 それによって上昇を実感できるときこそ生きる喜びを感じることができます。




INFPのリーダーシップ

INFPは一人一人の個性を大切にするので、 誰もが自分の能力を発揮して活躍できれば最善と思います。

人間関係上の対立は不和に対しては敏感で、 なんとかして解決を図ろうと思案します。

協調性を大切にしながら、仕事を進めていくことのできる現場では リーダーとして不足はないでしょう。

もうひとつのケースとして、目標の意義を明確に認識しているとき、 世の中のためになると確信しているとき、 他者に強い共感を持って役立とうとしているときは、 厳しい判断を下しながら、集団を取りまとめ、計画的に目標を達成しようとします。

現実的な目標達成のために、尽力します。 一方で、意味を語り、理念を掲げます。

大抵のINFPは、人々に厳しい制限を設けて監督することを積極的に引き受けようとはしません。

周囲に情熱を伝え、人を動かしてゆきます。

一方で、冷静で合理的な判断ができる参謀を必要とするでしょう。 他者の意見にはしっかりと耳を傾け、もっともなことには納得することができます。

歳を重ね 外向的思考 が発達すると、信念、可能性、経験から学んできたことを すべてフル活用して、組織をまとめていく役割を担うことができるようになるでしょう。




10 INFPの描像 その2

INFP型の描像 再び

優勢 内向的感情 Fi
補助 外向的直観 Ne
代替 内向的感覚 Si
劣勢 外向的思考 Te

※各機能については補足を参照

Preface INFPに捧ぐ

INFPは、16タイプの中で何かと心痛を強く感じ、苦悩し、 大変であるらしいとの情報を国内外の多方面からキャッチしました。

ということで、おせっかいながらも、 ( 本当に私はお節介だと思います。でも、やらずにはいられない、自分の判断を言わずにはいられない人間です。)

「 INFPタイプの本当の良さは何なのか ? 」

「 その良さを活かしながら快く人生を送るためにはどういった点に注意すれば良いのか ? 」

といったことを考え、心理機能の構成と発達の見地から、ヒントを書き連ね、お送り致します。

案外そういった情報は多いのですね。

INFPは、平和と平等を求める温厚で良き資質を持ったタイプです。 これは、内向的感情によるところが大きいです。 そして、これは誇るべきことです。その理由をこの文章のどこかで説明します。

また、大抵のINFPは、素早く本質を見抜く賢さを備え、 才能を開花して人々に良い影響を与えることが出来るでしょう。 これは、内向的感情に加え外向的直観による所が大きいです。

しかし、気をつけなければならないことがあります。 そのことについてもお話しすることになると思います。

このタイプは、思春期を乗り切ることができるかどうかが最初のハードルになるようです。 なぜなら、内向的感情が優勢であり、 かつ外向的直観もよく働くので、 文字通り多感な思春期になる傾向があるからなのだと考えられます。

さらに、10代後半から、20代での職業選択でも迷うことが多いのではないでしょうか。

もしかしたら、鬱々とした感情、もしくは悲嘆の思いをそう簡単には克服できないかもしれません。 それでも、INFPの性格特徴には自己肯定感を持つのに充分な理由があります。

もしかしたら、この世界に生きる理由を見つけられず虚無感を感じている方もいるかもしれません。

それとも、哲学的な思索をすることで納得できていますか?

INFPの良さ、それが答えだと思うのです。

INFPはひたすら自己探求する

INFPの第一の心理機能は内向的感情です。

これは、理性的な判断の心理機能です。 それゆえに、思慮深く熟考する性格特徴を与えます。

これによって知的な評価が可能であり、より確信を持つことができ、 より意味のあることをひたすらに探求し、自分の中に価値観を形成し続けるのです。 そうすることによって、より意義深く、大きな目標のために方針を決めることができるようになります。

常に、自己の内で感じ取ることの出来る「信頼できること」、 と「オリジナリティ」を求めており、自分自身を理解しようとし、自己修養に努めます。

INFPにとって自分自身を理解することは、 人々を理解することへ通じるとも考え、 自分が何を感じているのか、心のくせを見抜き、良きを伸ばし、 悪きを改めるためにどうすべきか常々考えているのです。

観察や経験から学んだことは、理性的に整理され、自己の内にしまわれます。 内向的感情は、内向性の心理機能であるので、 こういったことは他の人からはなかなか見ることはできません。

自分自身に対する要求が厳しくなり、納得するまで試行錯誤を続けます。

漠然と方向性が決まっている場合、もしくは、方針がしっかりと決まっている場合は、 人に干渉されることを好まず、途中経過をなかなか表に出そうとはしないことがあります。

INFPの第二の心理機能は外向的直観です。

これは、知覚の心理機能です。

外界に対してはすぐに決めつけることをせず、先入観無しで臨みます。

素早く本質を見抜き、アイデアや理論を楽しみ、新しい可能性に興奮し、 ひらめきに身を委ね臨機応変に邁進することになります。

この際には、現実的なことはただ過ぎゆく退屈なものであり、 あまり認識されないかもしれません。

物事を解釈する時は、自問自答を繰り返すことに長い時間をかけ、 ふと沸き起こる直観によって、乱雑で無意味に見える物の中から隠された秩序を見つけ出します。 答えの方が先にやってきて、それを分かりやすく説明できるようになるのはその後になります。 その繰り返しで、内面における知識と価値観が成熟してゆくのです。

そして、INFPにとって、絶え間ない意識的な成長とアイデアの実現こそが重要な課題になるのです。

この内向的感情と外向的直観の協働により、 INFPは想像力豊かな理想主義者の性格特徴を備えることになります。 何よりも可能性を信じ、自己の信念と価値観に突き動かされて、より良い未来を創造しようとします。

INFPにとってこの宇宙は、多様な要素が複雑に関連し合い謎に満ちた神秘の世界として映ります。 そして、心の奥深くから沸き起こる疑いようのない喜びと感動を求めて、存在の意味と真実を探求し続けます。

本当に関わるべきことを決めた後は、 何を為すべきか整然と手順を決め、 粘り強く実行する必要が出てくるでしょう。 この段階は、INFPにとって神経をすり減らすかもしれませんが、 完成像を思い描き、強い思いを持っているならば、 少しづつでも成し遂げようとするでしょう。

この段階に至っては、あれこれと関心が移ってしまうことは禁物です。 しかし、それは、INFPにとって困難なことかもしれません。

第二の心理機能が外向的直観であり、 第三の心理機能である内向的感覚が脇に追いやられてしまう傾向があるからです。

ふと沸き起こる記憶に、いちいち意味と関連性を見つけようとし、 ちょっとした新しいことに手を出そうとしてしまうのです。 特に、自分にとってつまらない作業を繰り返している時は、 慣れて没頭できるようになるまで時間がかかるでしょう。

そして、上手に休むことができないこともあるかもしれません。

さらに、この移り気な傾向は、外向的思考を第四の心理機能として抑圧していることにも起因しています。 すなわち、ゴールに向かってまっしぐらな行動を手際よく取ることが難しくなるのです。

このことによって、エネルギーを浪費していることに気がついていても、 実際に自分を制御できるようになるまでには、年月がかかるかもしれません。 遠回りから多くのことを学ぶことができるのは事実ですが、 それによって力尽きてしまう事のないように注意しなければならないでしょう。 第二と第三の心理機能のバランスを取れるようになるまで、 成功と失敗を繰り返すことになります。

ここで、INFPがINFPらしく生きるヒントが一つ得られると思います。

1. 「もし、本当にすべきことを見つけたら、詳細にまでこだわりながら粘り強く完成させようとすること。 そのためには、沸き起こるインスピレーションや興奮による移り気が生じたときに、定めた目標を方向を思い返すこと。」

いつでもそうすることが良いとは言いませんが、 本当に大切だと思われる時は、自分を試すという意味でも、 知的好奇心の衝動に身を委ねるのではなく、律するのが良いでしょう。

そうすることによって、 内向的感情や外向的直観がダメになるということはありません。

Fi —> Ne—> Si —> Te と使っているのならば、INFPにとっては健全なことです。

Fi —> Fi—> Fi —> Fi ・・・ とか

Fi —> Ne—> Ne —> Ne ・・・ などの方が危険です。

本当にすべきことのための決心が強まり、 乗り越えるべきことのがあれば、また外向的直観を使うことになるでしょう。 その本当に乗り越えるべきことのために外向的直観を使うのです。

共感、オリジナリティ、想像力といったものは、成功すれば尊敬されるものの、 うまくいかなければ、鼻で笑われることになります。 しかし、本来、そういったものは美徳であって決して蔑まされるものではありません。 とはいうものの、日本では、クリエイティビティや理想のために今を越えようとする勇気、 もしくは、失敗そのものを肯定的に捉える文化は一般的ではないと言われています。

確かに、情熱やアイデアがあっても、きちんと実現されなければ意味がないというのは事実です。

現実に直面して、理想を実現することが困難であることに気がつくと、 諦念と倦怠感を抱くようになり、さらには憂鬱な気分を感じるようになります。

そして、自分がそれ以上傷つくことがないように、 厳しい現実から逃れるようにして、夢の中に閉じこもるために 想像力を利用してしまうと、INFPの才能は無駄になってしまいます。

可能性への情熱と人生をかけた意味の探求に明け暮れる一方で、 日常生活を維持するためのこまごまとしたことに関しては、退屈を感じます。

また、既存の手法や伝統に従うことも二の次になります。 堅実さの価値を意識するようになるのは、 少々後のことになりますが、既に10代半ば辺りからその芽が伸び始めています。

他者に対する洞察力と共感能力

INFPの第一の心理機能は内向的感情です。

実は、これは感情判断の心理機能でありながら、内向性のために、 これ単独では、必ずしも社交的な要素を与えるものではありません。

INFPが他者に対して洞察力が働き、他者に対して配慮した言動ができ、 協力的で献身的になるのは、外向的直観が共に働くことによるところが大きいのです。

内向的感情の働きにより、感受性が強く、繊細な心の持ち主になります。 美しい風景や物語などに強く心動かされるかもしれません。 また、弱いもの、可愛らしいもの、神秘的なこと、 少数派の人々などに潜んでいる良さを見つけ魅了されるでしょう。

そして、広く人と交流するよりも、深い人間関係と深く愛情を注ぐことの出来る 少数の相手を探すことにエネルギーを注ぎます。

打ち解けることのできていない相手の前では、自分が感じていることを、簡単に表に出そうとはしません。 たとえそうであっても、強い思いをひしひしと感じていることがあります。

なので、他の人から見れば、はじめのうちは、どこかよそよそしく見えるかもしれません。 また、控えめで言葉遣いが穏やかなので、積極的な印象を与えないかもしれません。

おそらく、他の人から見れば、INFPは、用心深く、理解力があり、 思いやりがあって思慮に富んでいるように見えるでしょう。 実際に、平静を保っており、自分自身が確信を持つことができるまで、 黙っていることがよくあります。 初対面にあっては、決して抑圧的な態度は見せず、 質問をすることは少々ありますが、どちらかというと静観的な態度をとります。

本当のところは、優しく思い遣りがあり、格式張らず、他者を温かく受け入れたいと思っています。

外向的直観の働きにより、決めつけることなく多角的な視点からものを見ることができるのです。

人々は、各々、独自のフィルターを通して物事を見ているのだということを知っています。 そして、その個人的なものの見方は、よりクリアに、そして信頼に値するものとなるために、 常に焦点を合わせ直し、洗練させてゆく必要があるのだと思うでしょう。

それゆえに、知識の価値や他者の真摯な態度に対しては、感動し尊敬することができます。

INFP自身の個人主義的な傾向は、無意識のうちに他者に対しても当てはめることになります。

それぞれの人間にはそれぞれの特徴があって、 各個人が自分なりの方法で道を探す自由があり、それが望ましいと思うでしょう。 そして、自分の判断を押し付けがましく言うようなことはしません。

これが、INFPが個性的でありながらも、平等主義的になるか、 もしくは人間存在に対して普遍性を追求するようになる理由です。

この、自分の自然な方針を無意識に他者に当てはめるという特徴は、 INFPだけには限りませんが、これが、INFPの良さを引き立てているように感じられます。

自分自身だけでなく、各個人の成長に強く関心を寄せ、 自分の道を自分の意志で進もうとする人間を励まし支えることができれば幸いであると思っています。

内向的感情と外向的直観の協働により、 困っている人を見ると、哀れみ深い一面をのぞかせます。

他者の苦しみ、失望、不満などは、あたかも自分のことのように感じることがあります。 それは、外向的直観を通して他者の本心と置かれている状況を見抜くことができるからです。 そして、人々が不当に苦しめられていることを自分の胸の内で感じ取るのです。

外界における不調和を、外向的直観を通して内界における不調和として感じるのです。

 

議論する一面

外向的直観の働きにより、好奇心旺盛で議論好きな面が表れます。

INFPは自分の身の回りのことばかりではなく、 もっと大きなことに関心を寄せることがあります。 そして、あることが人々に影響する問題や、人間の可能性、 多様な価値観、倫理観、心理的な成長、 さらには、この世界の存在に対する疑問などに興味を持ちます。

多様性を愛し、冒険心を持って、 いろいろな特徴を持った人と関係を結んだり、 新しい世界に飛び込むことがあります。

アイデアや考え方に対しては、たとえ不完全であってもざっくばらんに話し合い、偏見なく吟味しようとします。

興味を抱いた事柄に対して共に考え、 実践できる機会を分かち合える相手とは自然と仲良くなるでしょう。

そのなかから、多くを学び取り、アイデアを交換します。 様々な考え方に触れ、洞察を得ることは、INFPにとって楽しいことです。 ひとり熟考することと、人と議論し実践することを繰り返すことで、 深い理解に達することができ、自分の価値観の枠組みに組み込んでゆくのです。

内向性が強い場合は、進んで会話を取り仕切ろうとはしないかもしれません。 特に、初対面のときや出会って日が浅い場合はそうなりがちです。 しかし、一度会話に惹きつけられると、人の話を聴く能力を発揮し、 他者の立場を尊重しながら、適切に返答し、知的な質問をすることができるでしょう。

批判に対してはめっぽう弱く傷つきやすいようです。 他者と関わるときには、敬意を表し、鋭い洞察力を発揮しますが、 同時に敏感であり、否定的な意見には圧倒され、 理性的に対応することにはエネルギーを必要とします。 そんなときは、人呼吸おく習慣を身につけるとよいでしょう。

一見、落ち着いているように見えるときでも、 内面においては、いろいろと考えを巡らし、 強い感情を抱いていることがあります。

とても、長い時間をかけて熟考し出した判断と方針は、 複雑な理由に基づいているので、周囲の人を驚かせることがよくあります。

 

擬似的な外向的感情とFi-Feトンネリング

内向的感情の善い点を前述しました。 このはたらきによって、INFPは個性的となり、 しかし、自分の意見を押し付けがましく言うのではなく、 他者に対しても独自の道を歩む自由を認めるのだと。

しかし、内向的感情が発展途上のうちは、 自分が強く感じていることにのみ思いが向けられ、 非社交的な特徴が現れてきます。

熟考による価値観形成や、自分が感じることを掘り下げることに傾注している時は独りになりたくなるかもしれません。 この傾向が強くなると、孤独を好み、煩わしい人間関係を断ち切ってしまうことがあります。

そして、自分の感情を優先するあまり、人を傷つけてしまうことがあります。 これが、INFPが冷淡もしくは感情的に利己的になってしまうと言われる理由です。

胸の裡に強く抱いている思いと、頭の中で巡らせている思考は、 無表情と控えめな態度によって隠されることがよくあり、 他の人は、それを不機嫌であると受け取ることがあります。

実際に不機嫌なときも、無表情によって隠されていることがあるのですが、 そうでないときとの差が分かりづらいかもしれません。

外向的感情の働きを追いやっているところがあるので、 社交の場における適切な振る舞いや、 他者を快く感じさせるような行いを自然と行うことは苦手かもしれません。

内心では、他者の示す表情や声のトーン、 ジェスチャーにはよく気がついていることがほとんどですが、 それに対してすんなりと応答することはエネルギーを要します。 しかし、INFP自身は、意図して社交的なマナーを無視したり、 無礼な態度を取るつもりはないのでしょう。

ただし、外から見てどうかというと、 場合によっては、気が利かず、非社交的で、堅苦しい奴だと思われるので要注意です。

もし、助けの手を差し伸べる用意があることを示すとすれば、 それは、胸の裡にそれなりの強い思いがあってのことであり、 自分から申し出るとすれば、それは勇気を出してのことなのでしょう。

現実には、自分の心だけに注視し、 他者との関係を適切に結ぶことができないと、問題が生じます。 そして、心痛を感じることになります。

内面における調和は、人間関係の調和と密接につながっています。

それゆえに、自分が感じていることばかりに囚われるのではなく、 他者との感情共有を求めるようになってゆきます。

INFP自身が、自分が本当に感じることを追求しながらも、 その姿勢が他者にも許されるべきであるという態度を取るうちに、 他者の感情や価値観にも敬意を払うようになり、 感情的なつながりの大切さに気がつくことになります。

内向的感情と外向的直観が協働させることができれば、意識して外向的感情を真似ることが出来るでしょう。 これを、擬似的な外向的感情 (psuedoextraverted feeling)と言います。 もちろん、実際は、外向的感情とは異質のものであり、区別されるべきものです。 この時点では、外向的感情に特徴的な積極性や押しの強さは色濃く出ないからです。

しかし、さらに発達が進むと、INFPにとって第五の心理機能である外向的感情の働きの大切さに気がつくことになります。 これを、Fi-Feトンネリング (Fi-Fe tunneling)といいます。

以下のように、第五の心理機能から第八の心理機能まで並べる流儀があります。 このことについては、別のページで詳しく議論しようと思います。

第一 内向的感情 (Fi)
第二 外向的直観 (Ne)
第三 内向的感覚 (Si)
第四 外向的思考 (Te)
第五 外向的感情 (Fe)
第六 内向的直観 (Ni)
第七 外向的感覚 (Se)
第八 内向的思考 (Ti)

第五の心理機能は、 第一の心理機能と感情判断の心理機能であるとう言う点で一致しているので、 INFPがENFJやESFJに惹かれることが多いのですが、 内向性と外向性の点で逆を向いているので、 外向的感情の働きに反発を感じることもよく起こります。 しかし、Fi-Feトネリングが顕著になると、そのような反発感も和らぎます。

INFPにとって、本当に格闘し統合すべきは抑圧している第四の心理機能である外向的思考であって、 第五の心理機能である外向的感情には違和感を抱いても、致命的に有害であるようには思われないのが普通です。

もしかしたら、INFPは、日本国憲法第13条の個人の尊厳と幸福追求権、すなわち、 全ての国民は、個人として尊重されれる。 公共の福祉に反しない限り、幸福を追求する権利があるという 趣旨には賛同するのではないでしょうか。

しかし、これだけで本当によいでしょうか。 これは、物事の半分だけを述べているように思われます。

もっと、積極性が必要です。

つまり、個人の幸福が、 全体の幸福のどこに組み込まれているのかということを考える必要があります。 その民族の一人としての個人と考えるとき、もしくはもっと広い範囲でもよいですが、 民族総体の意志の担い手としての 個人を想定することが出来るのではないでしょうか。

私たちは、単独でこの社会にいるのではなく、 理想的な社会の実現を目指して何らかの活動に従事しており、 様々なものを先祖から受け継ぎ、子孫へと手渡すものなのです。

もし、こういった観点がなかったら、 日本国憲法第13条は、人に迷惑をかけないなら好きにしてよい、 という消極的な解釈が成り立ってしまいます。

何か大きな理想を抱いて、 地球のために偉大なことを成し遂げよと言っているのではありません。 あなたの追求する幸福が、たとえ小さいように思われても、あなたの活動が、 全体の幸福とどのようにつながっているのか思い至ることができるならば、 素晴らしいことだと思います。

第二次世界大戦の最中、全体のために個人を犠牲にするということが起こりました。 そして、国家や集団の利益に重きを起きながら厳しい時代の状況に対応しようとしたのでしょう。 それは、ドイツ、日本において顕著に見られたようですね。 この反動で戦後は、個人の尊厳を趣旨とする考え方が強調され過ぎたような気もします。

この個人に重きを置きすぎる姿勢が、虚無感の原因になっているかもしれません。 結局のところ、極端から極端へと思想が傾いたまま、 バランスを取り直さず続いているのではないかという気がしてなりません。

そして、もうひとつ言うと、 個人の自己規律だけで幸福を追求できるほど 誰もが強い生き物ではないということです。 もちろん、私自身は、一人一人が強くあって欲しいと強く望んでいます。

しかし、現実には、弱い個人を前提にして考えなければならないことがあるでしょう。 それは、単に病気や怪我をすることがあるのだとか、そういったことだけを言っているのではありません。 一般的には、現状や実力に見合った無理のないことを継続するために、 自由や理想的な理念から逃走してしまうこともあるのだということです。

だからこそ、全体の中において自分自身の役割を果たすことと、 個人の幸福を追求するということが一致していることが大切です。 個性や自己表現はとても大切なことです、一方で、 協力関係のために自分自身の愛着や固執から脱するということが、 新たな愛情の念と幸福になりえるかもしれません。

実際、INFPは、人間関係においては、良き仲介者となることがあります。 それは、先に述べた理由から、それぞれの人の視点に関心を寄せ、先入観なしに、 公平に見るように努めることができるようになるからです。

 

理想と現実の間で理想を捨てるか追求するか

内向的感情と外向的直観の働きにより、 INFPは高い規範意識と他者に対する優れた洞察力を持つことは既に述べたとおりです。

INFPの内なる倫理的価値観は、単に自分自身にとって示唆するものではなく、 何よりも考慮に入れるべきものであり、意思決定に大きく関わるものです。

また、先に述べた理由から、人々に対して偏見を持つことを嫌い、平等主義的な態度を取ります。 各々が、その基本となる資質を発現させ、健康と幸福、 自由を獲得することができるようにできればよいと思っています。

最終的に世の中の人々と、生きとし生けるもの、さらには、 生命でないものまでもが、調和の内に、この世界の現象に組み込まれることを願っています。 そして、人間の目先の利益のために、そういった調和が失われてしまうことを嘆き悲しみます。

内向的感情は、「胸の内で強く感じていること」を基盤にしながら価値観を形成するので、 ストレスがかかると、悲嘆や怒りの感情に焦点が当たることになります。 ちょっとしたことでも、自分の規範に反する行為を見ると、悲痛を感じるかもしれません。 単に便宜的なことや都合がよいというだけの理由で、方針を決めることはできないのです。

この世界にいつのまにか誰かが課した不当な仕組みに気がついて考え始めることがあります。

しかし、いつまでも自分の哀愁や悲嘆に呑み込まれていることもまた、 好ましいことではないことに気がつき、 断固とした果敢な態度で現場に臨むことがあります。

公平性が失われ、誰かが虐げられているときや、 不必要に美が破壊されているのを目の当たりにしたときは、 表立って、怒りをあらわにするでしょう。

普段は、歌劇に表現されるようなロマンティストか、ほんわかした童話作家のようですが、 一旦、忍びない現状を見ると、過激な理想主義者の顔をのぞかせるのです。 なぜって? 本当は、ESTJが潜んでいるからですよ!

それゆえに、強い信念に従った修行者や強者に化けることがあります。

しかし、それは、ぎこちないESTJかもしれません。

絶望

情熱と共感に駆られて何かを成し遂げようとしたとしても、 現実世界において困難が立ちはだかることはよくあることです。 現実に直面して惨めさを感じ、絶望の淵に追いやられることがあります。

周囲の人間たちが不幸であり、苦しんでいたり、 抑圧され尊厳が失われている様子を目の当たりにしながらも、 自分自身がその状況をどうすることもできないことに気がつくと、 ひどく落胆することになります。

INFPは、善悪の判断に優れ、 それによって何をどこまでするかという基準を決めまが、 ときにそれがINFP自身に重くのしかかってしまうのです。

自分に課した基準が高いので、他者からの肯定的なフィードバックにさえ懐疑的になることがありますが、 その評価がそれなりに正当であるとことを自分でも認めることができれば、 さらにやる気を出すか、安心してやる気を失うかのどちらかです。

例によって、この高い倫理規範を、無意識のうちに他者にも当てはめてしまうことがあります。 そして、それが満たされないことを知ると、幻滅することになります。 しかし、他の人々が同じような心持ちで暮らしているわけではないということに気がつく必要があります。

自分自身にとって自然なことを、 無意識のうちに他者にも当てはめてしまうという人間の癖は、良い面と悪い面があると思います。

絶望を抱き閉じこもってしまうと、 せっかくの感性や想像力が非現実な妄想として浪費してしまうことになります。

また、外向的直観の働きによって、知的欲求の赴くままに、あてもなくさまよい続けるかもしれません。

そうしている間にも、胸のうちでは悲嘆の思いがくすぶり続けています。 なぜなら、内向的感情と内向的感覚が働くために、 過去の記憶が強い感情を伴って時折思い出されるからです。

幸い、INFPは、他者の勝利と喜びをも自分のことのように感じ取ることができるので、 うちひしがれた心はいつしか弱まり、明るい方へと向くことができます。

おそらく、ほとんどのINFPは、自分自身が惨めな状態にあってさえ、 他者が正当な方法で獲得した幸福を喜ぶことができるに違いありません。 なぜならば、自分が幸福でないと他者の幸福を喜ぶことができないという、 条件付きの明るさに疑問を抱くからです。

とはいうものの、嫉妬社会の色濃い閉鎖的な集団の中では、 誰もが深く考えず成功者に懐疑的になることがあります。 この点において、INFPは皆例外であるなどと言うことはできません。

悲嘆を感じながらも、再び傷つくことを恐れて、人生を一歩引いて見るようになります。

幸い、利他的な本性は決して潰えることなく、ひたすら真実を求めるので、 熟考の末、自分の感情に整理をつけ、希望を持って新しい一歩を踏み出すことができます。

さて、いつの時からでも、新しい一歩を踏み出そうとするときには、 遅すぎるということはないと思います。

ただし、何をどうやって、という選択はしっかりしなければならないでしょう。

また、再び同じ過ちに陥らないために、どのような点に気をつけるべきなのでしょうか。

ここで、海外のサイトで共通してINFPと推定されている人物を挙げておきます。

ヘレン・ケラー
ウィリアム・シェークスピア
ジョージ・オーウェル
ダイアナ妃 (ISFP説もあり)
キルケゴール
サンテグジュペリ
ジョン・レノン
ビョーク
ゴッホ
ジャン・ジャック・ルソー
ホメロス
J.K.ローリング (INFJ説もあり)
ジョン・ケリー
オルダス・ハクスリー
フリードリヒ・シェリング
アルベルト・カミュ
アルバート・シュヴァイツァー
ジョニー・デップ
ジャンヌ・ダルク

 

自分で創る明るい未来のために

さて、INFPが絶望に打ちひしがれて、人生を一歩引いて見るようになった後に、 それでも希望を見出し、自分の道を歩み始めるときに、やはり、 第一の心理機能である内向的感情と、第二の心理機能である外向的直観は強みになります。

本当の理想実現はここからスタートなのです。

そして、ここにおいては、内向的感情、外向的思考をも働かせなければならないのです。

だから、自分には何ができ、何ができないか、理性的に考えなければなりません。 そして、自分自身の能力と時間が限られているということも考慮に入れなければならないでしょう。

そして、何か集中して関わることができる特別なことを見つけ出して、そこにエネルギーを投入します。

内向タイプは、関心ごとを絞り、一つのことに凝ることができるので、 INFPも、内向的感覚を働かせることができれば、この方法は、悪くはないはずです。

何らかの方法で他者の成長の機会を援助することができれば、 絶望による無力感や倦怠感は少しずつ解消されてゆくことでしょう。

内向的感情が充分に発達すると、独立意識が強まります。 そして、外向的思考も上手く働かせながら、 自助努力によって自分の人生を切り開くことを目差したいと思うようになります。 とはいうものの、すぐに自立が果たせるとは限りません。 少しずつ段階を追って目標を達成しようとする者もいます。

外向的直観が働くので、臨機応変に対応を思いつくことができ、乗り越えてゆこうとするのではないでしょうか。

INFPは、人生を自己実現の長い旅であると捉えているところがります。 このときに重要なのは、いつまでも準備段階にいるのではなく、 思い切って行動することや、計画的に方針を立てて実行することです。

実際にやってみることで多くのことを直観によって理解し、 学ぶことがたくさんあるはずです。 そのための時間を惜しんではいけないと思います。

外向的思考が第四の心理機能なので、合理的な計画を立て、それに従うことは苦手かもしれません。 また、内向的感覚が第三の心理機能なので、時間感覚や健康管理に思いが至らない所があるかもしれません。 しかし、自己実現の過程において、このことを避けて通ることはできません。

そして、ここでもうひとつ注意しなければならないのは、外向的思考による判断に気を取られ、 内向的感情と外向的直観の協働によって培った高潔な価値観を忘れてはならないということです。

第一の心理機能と第四の心理機能の間で綱引きが起こるとき、 極端から極端へと考え方が移り、統合がままならない状態が続きます。 これを、優勢-劣勢ループもしくは、優勢-劣勢の綱引きと言います。

やがてうまい具合に統合した道を見つけ出し、描く理想に向かって計画的に進むことができるようになるでしょう。

この統合の道を模索することが、一つのハードルになると思います。 ここで上手くいかないと、第四の心理機能である外向的思考を誤った形で利用してしまうことになりかねません。 もしくは、ニヒリズムに陥り、事なかれ主義を合理的であると判断しかねません。 でもそれって、INFPが忌み嫌う抑圧された状態を、自分で自分に課していることにならないでしょうか? そうなると、第一から第四までの心理機能で培ってきたものが総崩れになっていることになります。

勇気あるINFPには、理想の実現に向かって歩み始め、統合の道を探しだして欲しいと願っています。

この自助努力による自己実現は個人的なものですが、 これを果たすことができれば、周囲の人達に善い影響を与えます。 内向的感情タイプは実存主義的なところがあるので、 このことはINFPだけに限りませんが、 内外の縁があれば、INFPに色濃く出てきます。

 

悲劇、悲恋、破滅願望を乗り越えて

恋愛においては、心の結び付きを大切にします。 気の合う相手を見つけると、とても献身的に尽くそうとするでしょう。

親密な人間関係を求めているものの、内向性が強く出るので、 誠意を示すことのできる相手を選択する傾向にあります。 また、恋人に対しては言葉で愛情表現することをためらうことがあります。

しかし、親しい間柄になると、INFPは色々と感じており、 多彩で和らいだ表情を見せることがあることに気がつくでしょう。

とはいうものの、自分自身の強い感情に圧倒されて気恥ずかしくなり、 一旦それから離れるために、独りになることもあります。

先にも述べたように、INFPは多様性を好み、 自分と異なるタイプの人間に惹かれ興奮することがあります。 しかし、その興奮に行く末を委ねることが必ずしも良いこととは限らないので再考が必要です。

INFPは、心優しく献身的かつ協力的であるので、 相手からすれば、付き合いやすいかもしれません。

あまりにも相手に合わせすぎて、 否定的な感情が生じた時、その場で言わず、 押し込めてしまうことがあると、後から問題が生じます。

また、あまりにも共感し献身的に尽くすことで、 自分にとって必要なことを忘れてしまうことがあるかもしれません。 しかし、後から文句を言っても何の意味もないことです。

想像力の豊かさが、恋愛に対する期待感を高める場合、現実に直面して落胆することがあります。

INFPの内向的感情の厄介なところは、悲恋や破滅を美しさで彩ってしまうことがあるということです。

失恋をしているわけでもないのに失恋歌を聞き入ったり、 そういった物語に心酔してしまうことがあります。

悲しくも美しいストーリーに惹かれることは良いのですが、この傾向が強くなると、 知らず知らずの内に、現実世界においても不必要な不幸を望んでしまうことがあるので注意が必要です。

悲劇を求めるなど趣味の悪いことです。 自分の心の中にそのような点がないか注意して下さい。

自分の不幸や悲劇に心酔し、 周囲の人を苦しめていないか注意して下さい。

自分を犠牲にしながら何も言わず、 嘆き塞ぎこんで自己を正当化し、 人に罪悪感を押し付けていないか注意して下さい。

それは、とっても趣味の悪いことです。

洞察力のあるINFPなら、そのことにすぐに気がつくはずです。 しかし、これが無意識にまで根付いている場合、それを認めたとしても、 正すことは容易ではないかもしれません。

もし、他者の幸福と成功を望むなら、自分自身の幸福と成功も同じくらい望んで下さい。

勇気を持って自分の幸せをつかみとることに向かい合って下さい。 自分自身の幸福な姿を思い描いて、そこへ向かって下さい。 そのためには、自分自身の特徴を敢えて裏切ることも必要になります。

もしかしたら、INFPは、周囲の意見や感情に配慮するあまり、 他者を優先させてしまうかもしれません。 しかし、それらの人たちは、あなたの将来に責任は取りません。

もし、悲劇や破滅に遭遇してしまったら、それを強く感じた後は、もうこれっきりと思い、 清々しく自分の幸福を追求する一歩を踏み出してもよいのではないでしょうか。

 

就職、仕事、チームワーク、職場でのINFP

INFPの優勢心理機能である内向的感情の働きによって、自分が関わるべきことの意義を問い続けます。 それゆえに、仕事は仕事、休みは休み、というふうにきっぱりと割り切ることが難しいかもしれません。

そんなふうにして、自分のアイデアにより、 世界に前向きで建設的な影響を与えたいという 情熱と夢を犠牲にしたくはないと思うかもしれません。

しかし、一般的に言って、持続して仕事が続けられるためにも無理をしない方が良いと思います。 とはいうものの、自分の意志で会社を作って好きでやっているという場合はその限りではないです。 もう、思う存分仕事のことだけ考えて暮らせばよいと思います。

職場においては、民主主義的に方針を決め、競争は最低限に抑えて、 共生関係により生産的な仕事ができる方がやりやすいと感じるでしょう。 各々の強みを活かしながら利益を生み出し分配することを望むでしょう。

他者に対する共感能力が高いことから、人の可能性が開花するのを助けるような専門職に惹かれることが多いようです。 例えば、教育、幼稚園、保育園、小学校、中学校、高校などの教諭、ソーシャルワーカー、産業心理士、ヘルスケアなどです。

また、美的センスを発揮し、芸術的な表現が得意であることを活かした仕事に就くINFPもいるでしょう。 個性的でありながらも普遍的な洞察を与えるほどに、芸術家として成功することができるはずです。 しかし、才能があったとしても、この分野で認められ専業にするのは容易ではありません。

また、芸術家さんの中には奇を衒った抽象画で、 意味不明でコミュニケーション不能な絵を描く方がいらっしゃいますが、 あれは、第四の心理機能の統合失敗を表しているだけかもしれません。 つまり、INFPならば外向的思考の完全拒否とか、INFJならば外向的感覚の完全拒否とか。 でも、人類が真実に気がつき平和を築いている800年後の世界では、 そういったものは全く顧みられていません。

また、他者や社会に対する鋭い洞察力を発揮することができるので、 大学やその他の公的な研究機関で 研究者としての地位を得る方もいます。 こちらもまた、才能があったとしても、認められるのは容易ではありません。

いずれにせよ、他者に貢献しながら、創造的な作業に耽ることができる仕事に就くことができれば幸いなのです。

さらに、内向的感覚を外向的直観の影に押しやってしまう所があるので、 上手に休むことが苦手かもしれませんね。

そして、ルーティンワークには飽きやすく、 請求書の支払いや、書類の提出など、 日常を維持するためのこまごまとした ことが後回しになっていることがあります。

寧ろ、まだやったことはないが、直観と信念に従ってしたいことを決め、 漠然としながらも、少しずつ完成像を明らかにしながら突き進んでゆくスリルを苦しみつつ楽しみます。

新しいことにチャレンジし、常に改善すべきことに集中して取り組んでいるときは生き生きとします。 また、他者の思っていることを聞き出し、励まそうとすることをするでしょう。

一方で、自分のペースでことを進めてゆきたい傾向があるので、 いちいち状況を報告し、厳しく監督されることは望まないかもしれません。 これが許される職業もありますが、そうでない仕事についているINFPも多いはずです。 そこは、Pタイプなので柔軟に順応することもできるでしょう。 だた、順応することが本当に良いのかどうかというのは、本当は考えどころなのです。

職場においても、倫理的な観点から妥協することを好まない特徴が出ることがあります。 単純に功利主義的なやり方によって、誠実さを犠牲にすることはできないところがあるからです。

しかし、このような職場を見つけることは難しいでしょう。 また、外向的直観が働くことから、未知のこと、新しいことに興奮するので、 INFPにとっては魅力的には映らない仕事を選択してしまうことが多々あります。 是非、興奮の衝動に身を委ねることなく、内向的感情と外向的思考を使って熟考して欲しいです。

IPタイプは、自己規律型なので、独立心旺盛なところもあります。 能力を身につけるすべを心得ており、 依存心に見切りをつけられるところまで発達した人間は、 主体性を重んじ、自分の人生を自分で切り開こうするようになります。 なので、INFPが協力的で献身的な性格でありながらも、飛び出して独立して仕事をしようとする人たちもいます。 (これは、個人事業や少数で会社を切り盛りしている人々の割合が日本よりもずっと多い 海外の話しです。おそらく、日本では、就職できればその職場に順応するINFPは多いのではないかと思います。 とはいうものの、実際に独立しているINFPは日本にもそれなりにいらっしゃるようです。)

内向的感情が優勢で、外向的思考を抑えていることにより、 他者の目や世間の価値観を無視して突っ走れるINFPの良い点なのではないかと思います。 後から、第三の心理機能である内向的感覚による継続性と、 第四の心理機能による合理的計画性が追いつけば悪いことではありません。

他者に迎合し、飼い馴らされ、自分に嘘をついていても本当のところ楽しくないでしょう。 集中することができず、パフォーマンスもかなり落ちているとすれば考えものです。 同じ苦しむなら、自分で方針を決めている方がよほどましであり、良い仕事が出来るはずです。 振りきるところは振りきったほうが、清々しい人生を送ることができるので、 自分の能力も考慮に入れながら、考えなおしてお試しあれ。

他の人々はいろいろと言うでしょうが、あなたのために責任を取ることはしません。

ただ、それでもやはり、本当に人間は弱い生き物です。 そして、協力しあってなんとかやっていけることができ、 協力しあって大きなことを成し遂げることができるのです。 だから、自分が何かをするときに、知らず知らずのうちに、多くの人に助けられており、 そして自分の仕事を通して誰かを助けているということを謙虚に受け止める必要があります。 その点については、Fi-Feトンネリングのところで書きましたので是非参考にして下さい。

リーダーの役割を担う時は、チームワークを大切にし、 批判的な態度を取るよりも、ひとりひとりの自然な長所を肯定してうまくやってゆこうとします。

平等主義的なところが長所となり、 ひとりひとりが尊厳をもって扱われ、傾聴されるべきであると考えるでしょう。 個々の状況を斟酌しながら、モチベーションを上げ、 グループ全体に対して大きな貢献をすることになるでしょう。

常々、同じ目標に向かって共に働こうと情熱を人々に伝えようとするでしょう。 リーダーの役割を担うことによって、自己探求が更に深まることにもなります。

共生による調和を何よりも求めるものの、 それがうまくいかなくなると、居心地の悪さを感じ、 本当は積極的になるべきときにさえ、 受け身になってしまうことがあるので注意が必要です。

そんなときは、少々お節介でも、客観的に考え、理論的な判断をはっきりと伝えた方が良いと思います。 ことなかれ主義で誰にでも良い顔をしようとすると、ついてくる人たちは不満を感じるかもしれません。

他者を動かそうとするとき、恐怖心を植えつけて仕事をやらせたくはないと思うでしょう。 INFP自身が何かを行うときの動機が、恐怖感からではなく、こうあったらよいな、という願いから来るものなのです。

一方、危機意識が強いタイプは、自分に対しても他人に対しても強く警告し、 ときに他者に脅迫的な態度をとることがあります。 INFPはこれを見て、嫌悪を感じることでしょう。 しかし、これはINFPが抑圧している外向的思考の働きによるものかもしれません。 気をつけて見てみて下さい。 そして、むやみに怒りを感じるのではなく、なるほど、と思えるようになることが大切です。

真似をしろ、といっているわけではありません。 むやみに怒りを感じる必要はありません、と言っているのです。 せっかく他者の分析ができるのですから。

それでも、ジャンヌ・ダルクになるべきときには、どうぞ。

最後に

今まで、16タイプの中で、何かと大変と言われているINFPについて考えてきました。 ここまで、お付き合い下さった方は本当にありがとうございます。

INFPは、純粋に平和を求め、困った人々のことを思って胸を痛めることのできるタイプなのだと思います。 しかし、未だ無秩序なこの地球上では、 その献身的で善良な特徴が他者のいいように利用されてしまうこともあるのではないかと危惧しております。

私は、INFPの皆様が、そんな地球上で、悲嘆や好奇心の衝動に流されることなく、道を外れることなく、生きて欲しいと願っています。

さらには、ほんの少しでも、 その理想的な姿勢をもってして、この世界に良い影響を与えてくださればと思います。

そのために、必要なのは、心理機能の順番を適切に追っているか注意すること。

そして、内向的感情と外向的思考を統合させること。

また、外向的直観と内向的感覚のバランスをとること。

また、第五の心理機能である外向的感情を働かせることがとても重要であるということ。

そんな旨を書きしました。

参考になれば、幸いです。

応援しています。




追記:

INFP 地獄のFi-Siループ

実際に天国や地獄があるのではない、天国も地獄も、所詮は人の心の状態のこと、人が想像で描くことである。 これは、仏教や道教において、何千年も前から言われてきたことである。 しかし、そのリアリティのある臨場感といったら、現実と区別はできない・・・らしい。

さて、一方、キリスト教では、死後のことについて、最後の審判という話がある。

「人は、世界の終わりにイエス・キリストが再臨し、すべての死者を蘇らせ、裁きを行い、 永遠の生命を与えられる者と地獄に落ちる者を分けるという。」 ( wikipedia 参照 )

筆者は、キリスト教にはとんと疎いので、偉そうに語ることはできないが、 個人的には、「世界の終わり」ではなく、「個々人の人生の終わり」の間違いではないかと考えている。 チベット仏教や、世界各地の臨死体験、輪廻転生の記憶を持つ子どもたちの話などの共通点と照らし合わせると、 そちらの方が妥当だと思われる。

「なんだ、お前もスピっているのか。失望した。」なんて言われるかもしれない。 特に、Tタイプはそういったことを言いがちだ。 外向的思考タイプは、現世的で、外界に目に見えて明らかな因果関係を何よりも信頼している。 内向的思考タイプは、明確に証明できないことには、端から疑う傾向があるし、 聞こえの良いことを、闇雲に信じることはしない。 自分の利益ばかりを追求するのではなく、互いに愛し合いなさいなど、耳が痛い話だ。

さて、私は可能性として述べているのであって、先入観なしで様々な事例に触れ、真実を知りたいだけなのだ。 その結果、やっぱり人間の意識はニューロンの産物であるという唯物論に落ち着くなら、「あっそ」でオシマイである。 だが、現時点では、そんな唯物論に明確な証拠はなく、それもまた信じるかどうかというレベルである。 もっと率直に言うならば、自分の価値観や今まで送ってきた人生にとって都合が良いかどうかという基準で、 個人的見解を選択してしまうレベルである。 しかし、それで本当に良いのだろうか。

神秘的な経験をした後で、超越者の存在と、生命の本質について、共通した見解を持つに至った者たちがいる。 日本で言えば、空海、道元、西田幾多郎など、 海外で言えば、龍樹、パスカル、ゲーテ、リヒャルト・ワーグナー、トルストイ、マハトマ・ガンディ、クリシュナムルティ など枚挙に暇がない。 彼らの時代や文化背景は様々であるが、これでもかっ!ていうぐらい多いし、類似している。

「それは、脳内麻薬が見せる技だ。」と言われるかもしれないが。

私も、簡単に信じることはおすすめしない。 そういったことは、It sounds good. で決めてしまうFタイプがやりがちだ。 否、これには語弊がある。Fタイプは、肯定的な立場から検証を初めがちなのだ。 何が正しくて、何が間違っているのかを理論的に判断しようとすることには違いがない。 そうであっても、どの宗教にも属すること無く、自分なりの検証と判断を、先入観なしで行うことをおすすめする。 なぜなら、ご存知のとおり、依存心の強い人間たちが食い物にされている現状があるからだ。

さて、本題に入ろう。 地獄とは心の状態のことであると言うならば、その地獄を常々味わっているのが、INFPである。

INFPの第一心理機能は内向的感情である。 すなわち、自分の内面的価値観をしっかりと持ち、それと調和して生きようとする。 調和して生きることができれば幸せであるし、そうでなければ嘆き悲しみ、心痛を感じる。 痛烈に、自分の感情を意識することになる。

そして、第三の心理機能は、内向的感覚である。 これは、過去のことが折りにふれて思い出される心理機能である。 記憶のフラッシュバックが起こるのである。 しかも、それなりの臨場感をもって。

内向性の強いINFPは、ひとり自分の思考や感情、そしてひらめきに没頭しがちである。 そんなときに、よく働くのが上述の二つの内向的な心理機能 FiとSiである。 さらに、外向的直観 Neの働きで過去の記憶の解釈を行う。

感情を伴って、過去の記憶が蘇り、強い感情が、過去の記憶を呼び覚ます。 さらには、あることないこといろいろ考えてしまう。 それは、妥当な可能性も拾いあげるのだが、だからといって解決するものでもない。 その繰り返しである。 特に、嫌な記憶は頭から離れない。 些細なことであっても、人を傷つけてしまったことには後悔するし、 その後悔の念からは自由になれない。 また、他人の悪意ある言葉には傷つきやすい。 まったく正直に不都合なことも包み隠さず自分の感情を痛感する。 自分に対して率直であり正直であることが負担になる。 しかし、それを止めることができない。 Fi-Siループによって感情と記憶は堂々巡り、出口のない地獄の様相を呈する。

INFPの心が、苦しみを感じるのは、それだけではない。 実は、INFPは思春期に自殺について頭をよぎる傾向にあるという。 それは、この世界の不条理や悲しい現実に目が行きがちであるということと、 それを外向的直観によって一気に捉えてしまうことに原因がある。 「そもそも、この世界は生きる価値があるのか否か。」 そこから、始めないと気がすまない。 これは、NFタイプ全般に言えることなのだが、特にINFタイプでは顕著である。

さらに、INFPは外向的思考を抑圧しているから、 世界の悲しい現実から目をそらして淡々と自分のために計画を実行することはできないのである。 まして、中身よりも自分を大きく見せようとしたり、他人を蹴落としてまで、 社会的成功を獲得しようとするような図太さは持ち得ない。 そのようなことは、心の調和に反するからだ。 確かに、悲しい現実から目をそらさないことは、精神的な強みと言えよう。 同時に、これは欠点となる。 なぜなら、強い感情に圧倒されて、自ら外部に働きかけ状況を変えたり、環境を整えたりすることができなくなってしまうのだ。 実に、難儀なタイプである。

では、そのような地獄から抜け出すにはどうすればよいのだろうか?

地獄のFi-Siループから抜け出すには

もし、もはや充分に苦しみを胸の内で感じたのならば、 そのような感情に打ちひしがれることから、少し距離を置くことを自分に許そう。 確かに、悲しい過去の記憶や現実を偽ることなく見つめることは、一種の強みである。 しかし、いつまでもそのような感情に流され、何もできないでいることは悪趣味でもある。

嫌だ嫌だと言いながらも、結局、それを求めているのではないかと疑われれてしまう。 よもや、自己敗北性パーソナリティの気があるのではあるまいか。 もしそうだったすれば、自分の内面の調和と一致しないはずだ。 そもそも、あなたの苦しみは他者をも苦しめる。

では、どうすれば良いか。

過去は変わらないという事実を認めることである。 そして、過去の経験から学んだならば、それを胸にしまって、後は今を生きることだ。 無駄に思い出して、今を潰してはならない。

過去を忘れて、今を生きる。 「なんと、無責任な!」と思われるかもしれない。

しかし、私たちには、それしか許されていないことは、誰もが認める事実である。

過去の記憶の犠牲として今を潰すほうがよほど無責任であると言いたい。 なぜなら、今という時間は、一瞬後に訪れる時間と密接に結びついていて、 将来を決めるものだからだ。

これは、仏教の教えである。 人は、過去の行いの反動を受ける。 今現在の行いの結果は、遅かれ早かれ自ら受け取ることになる。 そこでは、その行いの動機と他者に与える影響が問題になる。 人は、この世界において、固有のパターンで反応し、それぞれの物語において役割を演じているようなものだ。 しかし、その物語の役割から、一旦、離れることができる。 何もかもから自由になり、中立的な見方ができる。 そのためには、今現在の様子をありのままに観察し、受け取らなければならない。 染み付いた習慣や過去への執着から来る無用な粉飾とは無縁でなければならない。 そうすることによって、固有のパターンと違った行動を選択する可能性が見えるようになる。 だから、実は物語は完全に決まっているのではない。 無知の結果としての悲劇を避けることができるのである。

一方、キリスト教では、「自分で蒔いた種は自分で刈ることになる」と聖書に書かれているとのこと。

そうは言っても、嫌な記憶を頭から追い払うことは大変なことだ。 ここで、心の根底にあるのは何なのか、残酷なまでに正直になって問い質してみると良い。 依存か、甘えか、悪趣味な破滅願望か、うまく行かないことへの世界に対する復讐か、自虐行為か。 はたまた、自分に対する愛着か、自己憐憫か、世間体か体裁か、自己顕示欲か。

INFPのエネルギーは内なる勝利に向けられている。 ならば、最終的には外なる勝利と結び付けなければならない。 なぜなら、自分の人生を自分で切り開く気概を持つことは、内なる勝利であるからだ。 否定的な感情に圧倒されて、何もできずにいることは、内なる勝利とは程遠い。 内面の調和を求めるならば、幸福のために世界に対して積極的に働きかける強さを持たねばならない。

これを、Fi-Teバランスと呼ぶ。 もしくは、Te-Fiバランス。

INFPは自分が抑圧している外向的思考についてよく学ぶと良い。 すなわち、何をなせばどういった結果が得られるのか具体的に判断できることである。 ただし、ここで注意すべきは、外向的思考の良い部分について目を向けるべきだ。 さもなくば、外向的思考が強すぎることによる弊害によって、 内向的感情が強すぎることによる弊害と同じくらい地獄を見ることになる。

成熟したINFPは、外向的思考をも効率的に働かす。 だからといって、内向的感情を無視するのではない。 そんなことになったら、それはもはやINFPではない。

外向的思考の良さを認めながらも、INFPはINFPのままでいるべきなのだ。

では、外向的思考の弊害にとらわれることなく、それを働かせるにはどうすればよいか。 外なる勝利を獲得するには気をつけるべきことは何か。

それは、自分自身に対して、正直であることである。 決して、意思決定の動機に恐怖やエゴがあってはならない。 極めて率直に自分自身に問うて、その根底に恐怖やエゴがあるのならその意思決定は無効にしよう。 恐怖やエゴというのは、この場合、世間体とか、他者の目とか、よくよく考えてみるとかなりどうでも良い沽券とか、 自分の利益のために他者を搾取したり操作したりする類のことだ。

そのようなことに必死になるのは、実に子供っぽい。みっともない。惨めである。 よくよく考えてみれば、あなたは死ぬのであるから、一体何を残したいのか、一体何を冥途の土産にするつもりなのか。

仏教においても、キリスト教においても、行動や発言の前に、その根底となる心に注目する。 そのことに異論は無いだろう。 自分の心の状態に無頓着な大多数の人々は、肉体の死後において物質的束縛から開放されると、 己の心が強烈に明らかとなり、阿鼻叫喚の地獄を味わうことになる・・・らしい。 そして、人間が生きる理由は、そういった苦しみの原因となる無知から少しずつ解き放たれること・・・らしい。 INFPは、ラッキーなことに、生きながらにして、 己の心をむき出しに感じて地獄を味わうから、何が正しいかを考えるきっかけを得るのも早い。 実はINFPは先進的なタイプなのだ。

INFPは、「7つの習慣」で有名な一つの原則であるインサイド・アウトを素で実行する。 (アウトの部分が幾分弱いことが問題であることは既に述べた。)

行動の動機は常に純粋に、自分の取る行動が自分と他者に良い影響を与えること、それだけが基準である。

 

INFPに向いている職業、キャリア、お仕事、役割

人間に対する洞察力を持ち、他人の気持ちに敏感で、親身になって考えようとします。 生きとし生けるものを癒やし、助け、励まし、育むことができるでしょう。 迷えるものに道を示し、勇気づけることができます。 何よりも、他者を支えていることを実感できることが、励みになります。

ソーシャルワーカー
理学療法士
医療言語聴覚士 言語療法士
栄養士
臨床心理士
カウンセラー
産業医 産業心理士
スクールカウンセラー
リクリエーション療法家
公衆衛生士
幼稚園、保育園の先生
小学校の教諭
中学校の教諭
高等学校の教諭
生涯学習支援の先生
聖職者 宗教家 宗教教育者 僧侶 牧師など
リクルーター
企業研修担当者
人事担当者
職業相談員
職業訓練士
キャリアコーチ
獣医
獣医学者
動植物の世話
内科医
精神科医
占い師
指圧 整体 マッサージ師
司書 図書館員

人間社会に興味を持ち、社会がどうあるべきかを問いかけます。 文系的な学問分野には、興味を持ち続けることができるでしょう。 不正を指摘し、世の中を良い方向へ変えてゆきたいという強い思いがあります。

大学教授 ( 但し、文系 )
哲学者
心理学者
政治学者
社会学者
都市計画 まちづくり
ジャーナリスト
新聞記者
学芸員
外交官

人間の持ちうる深い感情については、個人的なレベルにおいても、 普遍的なレベルにおいても表現することができます。 美的センスに優れ、芸術的なことには幅広く深い造詣を持ち得ます。 また自ら創造し、表現することができるでしょう。

作家 小説家
芸術家
音楽家 演奏者 作詞家 作曲家など
インテリアデザイナー
エクステリアデザイナー
ファッションデザイナー
クラフトアーティスト
アートディレクター
陶芸家
工芸家
建築家
景観設計家
グラフィクデザイナー
アートディレクター
アニメーター
写真家
脚本家
俳優
映画監督

言葉を操ることに長けています。 訓練すれば、文章を書く能力を向上させることができます。 また、語学能力があります。 必要な情報を収集し、人に伝えることができます。

翻訳家
通訳
語学を活用してグローバルビジネス
旅行案内
観光業
テクニカルライター
コピーライター 広告文案家
雑誌編集者
広報担当者

 

 

 

補足

8つの心理機能

■第一:内向的感情 (Fi) (Introverted Feeling)

内向性の心理機能なので、自己の内面に意識が向けられます。 感情の心理機能なので、どのように感じるかということを基準として判断し意思決定を行います。

キーワード
心の調和、親切、優しさ、強さ、忍耐、傾聴、感情移入、共感、愛情、忠誠心、 慈悲、援助、人情、倫理、モラル、善悪の判断、価値、意味、 真偽の判断、正義、審美眼、美的センス、感性、感動、畏敬の念、情熱、決心、印象を捉える、心の本質を見抜く、 養育、保護、擁護、弁護、個性、傷つきやすい、感受性、感傷、覚悟、内面の体験、独立した価値観、独自の基準、 懐疑的、本物を求める、率直、高い理想、多様性、真心、利他、是正、尊厳

内向的感情が第一心理機能であるタイプは、ISFP, INFPです。
内向的感情が第二心理機能であるタイプは、ESFP, ENFPです。

自分自身のことを理解しようと絶えず努力します。 自分のモチベーションや価値観、感性を独立して扱うことができます。

自分の中核となる価値観と経験している感情に常に気がついており、内面における調和を大切にします。 感性豊かで、自分の様々な感情の機微を理解していますが、それらが表現されることはあまりありません。

深い感情は、内面において静かに守られます。 真に感じ入るべきことに関心を寄せ、偽りなき本物の感性に到達しようとします。 固い意志と情熱の源になり、身近な人に語られることはありますが、大抵の場合、行為によって表現されます。

内面で働く情報フィルターの役割を担います。 人の仕草、動作の特徴、 声のトーンなどから得られる微妙な印象を把握する心の働きに関わっていますが、 それを言葉で説明するのは困難です。

人の言葉や行為を受けて、信じるに値するか否か、偽りなき本物か否かといったことを判断します。 また、あることに関わる場合、どういった心持ちで臨むべきか、 そもそも関わるべきか否か、それは本当に必要なことかどうかといったことを熟考します。

偽りなき深遠な感情的経験に達するためには、自分の心に対して率直である必要があります。 そのような態度で、自分の内面に注意を向け続け、倫理的価値観を形成してゆきます。 自分の心、他者の心を率直に捉えることができ、モラルを基盤とした善悪の判断を行います。

内面における調和を求め、それに従って行動しようとします。 言動の動機が卑しくないこと、誠実であることが大切であると考えます。 そこには強い情熱と確信、そして信念があります。 それゆえ、望ましくないと考えられることは決してしようとは思いません。 人間存在の尊厳を基盤にして、内的な感動と安らぎを獲得することができます。

情深く、感情移入することができ、よく共感します。

不正や不公平に対して敏感で、それをただしたいと考えます。 不正を犯しているものを糾弾し、虐げられている人たちを擁護しようとします。

他人の悲しみや苦しみに敏感で、自分自身のことのように心を痛めます。 内向的感情が強いタイプは、普段は強い倫理観を自分の胸に押しとどめ、 自分に対してのみ行動の指針としているのですが、 一旦、傍観するに忍びないと感じると、内なる炎が燃え上がり、 一生懸命に努力をし、他の人々にも積極的に働きかけるようになります。

偽りのない真心をもった人間の言葉や行動に触れたとき強く心動かされます。 そして、自分もそうありたいと願います。

自己の内面を探索し続け、真剣な感情と強い価値観は発達してゆきますが、 大抵の場合、これが言葉で表現されることはありません。

無表情であっても、心の中では強い感情をひしひしと感じていて、内なる炎は大切に守られ続けています。 それは、人助けや、アイデアの実現、仕事の遂行、社会への貢献などによって具体的に現れてきます。 その結果、それを見る者の心を動かすことがあります。

個性を大切にし、自分自身の価値観をしっかり持っていますが、 他者に対しては押し付けがましいことは言わず、寛容で親切です。

内向的感情は、個人的な価値観であり、常に誰に対しても受け入れられるものであるとは限りません。 その実直さにおいて、人を驚かせることもあるでしょう。 しかし、感性の深さが際立っているので、実際には多くの人たちの心を動かすものです。

自分自身が個性的であることを誇りに思うこともあるでしょう。 一方で、自分の中核となる価値観を批判された時には、頑固に反論し守ろうとすることがあります。

普段は、静かで、もし他の人にその気があれば、 各人のペースと方法で感情と自己の価値観を掘り下げてゆくことを勧めます。

内向的感情の強いタイプは、自分の情熱や信念に傾注するあまり、 他者に対するマナーや一般的な推論から導かれる帰結を無視していることに気がつかないことがあります。 最悪の場合、他者に全く耳を傾けないほど頑固になることがあります。

さらに、外側に対する働きかけは弱い傾向があります。 しかし、現実世界において、外的な調和なくして、内的な調和は成立しません。 このことに気がつかないと、 本当の意味で独立を果たすことができず、気づかないうちに内的な調和が脅かされてしまうことになります。

心の調和は、人間関係の調和と密接に結びついています。 実際にそのようなことに配慮する努力をします。 そして、他人を受け入れ愛したいという思いを抱くようになります。

内向性の心理機能なので、実際に愛すべき相手は、限られた少数の人たちに向けられます。 自己の心の調和を基盤としているので、そうなってしまうのは自然なことです。 しかし、本当は全ての人間に尊厳や愛情の価値に気がついて欲しいと思っています。

家族、友人、恋人との親密な関係をとても大切にします。 そして、思い入れの生じた物や、思い出を大切に感じます。

人間の態度や、プロジェクトの真価に対して本質を見抜こうとします。 利他的で誠実な言動に大きく心動かされ、自分もそうありたいと思いますが、 もし、欺瞞や不誠実さが見え隠れしている場合はそれを良しとはしません。

自分の関わるプロジェクトの意味や人々への影響についても考えます。 そのプロジェクトに関わることによって、自分が成長でき、他の人間に良い影響を与え、 将来にわたって意義のあるものであると判断したとき、強い信念を抱き、進むことができます。

このように、弱いもの、動物、親友、恋人、家族などに愛着を抱くようになるとそれらを本当に大切にします。 同様に、愛着を持てる仕事に就くことが理想的で、実際にそれが実現されると本当に良い仕事をすることでしょう。 市場において、真に関わるべきビジネスを絞り込み、ニッチェを探しだそうとします。

深い感性を持っているので、芸術に心打たれることがあります。 審美眼をもち、自分の感性や世界観を芸術によって表現したいと感じます。 絵画や彫刻によって、美しい配置による造形美を表現することもあれば、 音楽や歌によって、感情を共有しようとします。 また、文章によって人間の感情や人間関係の模様などを書き綴ることもあるでしょう。

■第二 外向的直観 (Ne)(Extraverted iNtuition, Ne)

大きな視野に立って客観的に情報を受容する心理機能です。 ひらめきによって背後で働いている力学や関連性を捉え、全体像を俯瞰します。

キーワード
本質を見抜く、ひらめき、インスピレーション、洞察、推測、 賢い、機知、機微、多角的、包括的、創造的、抽象的、理論的、可能性、アイデア、概念、 全体像、意味を捉える、図形で考える、シンボル、多様性、広い視野、知的好奇心、試行錯誤、臨機応変、オープン、 客観的、普遍的、先入観なし、議論好き、ブレインストーミング、チャレンジング、 比喩、類似性、応用、解決法、風変わり、奇抜、新規性、新しい組合せ、法則、パターン認識、傾向認識、イノベーション、創意工夫、 飽きやすい、興味が移ろいやすい、チャーミング、遊び好き、新しい人間関係

外向的直観が第一心理機能であるタイプは、ENFP, ENTPです。
外向的直観が第二心理機能であるタイプは、INFP, INTPです。

素早く本質を見抜き、隠された意味に気がつきます。

ものごとを多角的な視点から解釈し、様々な可能性に基づいてあれこれと考え議論します。

外界の様子に好奇心を寄せ、いろいろなことに気がつきますが、 すぐに直観がはたらき始めるので、現実的な世界の様子をありのままに認識する時間は限られてしまいます。 そのため、心ここにあらずの状態になることがよくあります。

創造的で遊び好きです。 外向的直観の強いタイプは、突然、風変わりで奇抜なことを想像したり、それを言葉にして遊び始めます。 このことは、他のタイプからはふざけていると受け取られることがあります。 もちろん、彼らはいつでもこのようにふざけているわけではありません。 この心理機能を利用すれば、いろいろな遊びで、子どもを楽しませることもできます。

知的好奇心があり、まだ具体性を伴っていないアイデアや抽象的な理論に次々に興味をもち、 どんなことが起こるだろうかとわくわくします。

無数のアイデア、考え方、価値観などを一度に巧みに処理しようとします。 そのアイデアの衝動に駆られた瞬間、次に何が起こるのかは、当の本人も分かっていません。 しかし、新しいチャンスとアイデアの組合せで何かが起こると期待しています。

そして、実際にそのようなことに鼻が効き、他の人が見落とすようなことにも可能性を見出します。 そうやって、ブレインストーミングを信頼し、新しい見地に至ることができます。

アイデアは色々なことを経験したり、読んだりしているときに突然やってきます。 それは、まったく関係ないと思われる文脈においても起こることです。 これらは、無意識に起こる過程で、思考のように意図的に推論しようとした結果ではありません。

「まるで〜のようだ」といった類似性の発見と、 帰納法的に抽象化した概念を思いつき、それが確かなのか知りたいと思うようになります。

しかし、この知的好奇心は際限がなく、次から次へと関心が移ってしまう傾向にあります。 そのため、漠然とした「予感」の段階で終わってしまうことがあります。 そのときは、明確な結論に至らず、行動の指針を与えることがありません。

実際にしっかりとした理論や作品にまで昇華するには、集中した努力が必要です。

可能性に対して開放的で、結論に対しても開放的なので、 焦点を絞ることができずそのことが本人にとっても負担になり、 他人に対してもフラストレーションを感じさせることがあります。

外向性の心理機能なので、その予感は容易に他の人間に伝えることができます。 それゆえ、他の人の助けを借りて議論を通じ、答えに至ることが可能となります。

直観によって得られるアイデアは、先入観がありません。 他者を決めつけてかかることもなければ、 モラル、マナー、経済性、効率性、損得、善悪、美醜、権威の視点に邪魔されることもありません。 それらは、別の心理機能の役割です。

とりあえず、考えられうる可能性を次々に思いつきその視点に立って議論することができます。 それゆえに、未だ認識されていなかった理解に到達することができ、 他人の本質を知ったり、物事の危険をも察知することができるわけです。

頭の中で色々な可能性が駆け巡り、多様なことに興味が沸き起こるので、 ルーチンワークや細々とした手続きを辛抱強くこなすことが困難になります。 しかし、アイデアも新しい可能性もこのような地道な努力によって実現されるものであり、 そうでなければ単なる空想で終わってしまうということに気がつく必要があります。

実際、外向的直観による働きから得られたことを信頼し、注意力散漫になることなく集中して考えれば、 将来に起こり得ることを予見し、未来を創造することが可能になります。 さらに、それらの結果が多くの人たちに受け入れられると徐々に伝統的なものになってゆきます。

ルーチンワークにすぐに飽きてしまう反面、 不測の事態に直面したとき即興で機転の効いた解決法を思いつくことができます。

変化する時代に対応し、新しいプロジェクトを始めるとき、とくにやる気を出すことができます。 前例のないことや対処法が決められていないことに臨機応変に対応し、 その興奮は他の人のモチベーションをも上げることにつながります。

チャンスに対して開放的で、アイデアや理論の関係性を見抜くだけでなく、人間関係をもつなぐ役割を担います。 新しい人間関係を築こうとしたり、あいだを取り持とうとします。

 

■第三 内向的感覚 (Si) (Introverted Sensing, Si)

私たちは、眼、耳、鼻、舌、肌のそれぞれの感覚器官を通して、 視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の五感を得ることができ、外部の情報を受け取ります。 また、体内から様々な情報を受けとり、自分自身の肉体の存在に気がついています。 そして、経験したことを記憶しています。

その記憶は、現在の体験と関連する過去の体験を比較するときに必要となります。 今現在の経験はすぐに前回の経験と結び付けられ、 似ている点や異なる点が新たに記憶され整理されます。

各時点での経験と記憶を繰り返し比較することで、 この世界についてのイメージがより鮮明で広がりをもったものになってゆきます。 個人的な経験によって蓄積された記憶は知識の源となり、日常的に「すべきこと」を思い起こさせます。

キーワード
習慣、馴染み、歴史、伝統、文化、既存、規範、信頼、粘り強い、仕事を終わらせる、詳細、記憶、連想、現実、イメージ、 経験、過ちを繰り返さない、注意深い、ミスを避ける、慎重、データをよく見る、保存、備え、蓄え、 安定、郷愁、懐かしさ、いつもと同じ道、質実剛健、義務、誠実、忠誠、従順、保護、守備、安全、 ガイドライン、古くからの親友、身体感覚、自己の存在感覚

内向的感覚が第一心理機能であるタイプは、ISFJ, ISTJです。
内向的感覚が第二心理機能であるタイプは、ESFJ, ESTJです。

内向的感覚は、身体の内部からの情報を感受します。 体内の感覚を敏感に感じ取ります。例えば、疼痛、餓え、渇き、体温、筋肉の緊張などです。 これら身体的な感覚に敏感であること、そして身体の異変に気がつくことは、 生命の維持において大変重要だったことは想像に難くありません。

身体の内部に注意を向ける医療やスポーツは特に東洋で発達しました。 このタイプが、そういった伝統的な健康法に興味をもち実行していることがよくあります。

内向的感覚の主な働きは記憶の維持と活用にあります。

あるものは食べると腹痛を催すから避けるべきであるとか、 ある場所は雨が降ると危険で近づいてはならないとか、 どのあたりに食べ物を隠してあるといった記憶は生物にとって大切な情報です。

過去に経験したこと学習したことは記憶として蓄えられ、 折りにふれて、その情報を脳内から受け取ることになります。

内的に蓄えられたデータや記憶は経験のたびに比較検討されしまい込まれます。 内向的感覚が発達しているタイプは、記憶に優れ、詳細なデータをきちんと分類整理します。 また、何か昔の得た記憶を連想させるような出来事に出くわすと、過去の記憶が次々に蘇ります。

内向的感覚は、情報受容の心理機能であるので、能動的に働かすものではなく、自然と起こるものです。 そのため、記憶の想起や連想はときになんら意志とは関係なく制御されないまま現れてくることがあります。

大量のデータを何の意味付けも得られないまま抱えていることがよくあります。

他者の蓄えた有益な情報も知識の源になります。 そのため、よく本を読み、文献を調べ、細かい点まで注意して見ています。 また、歴史的なことにも興味を持ちます。

記憶中心の学習を求められる学生やホワイトカラーの職業人では、この物覚えの良さが強みになります。 それゆえ、テストで良い点を取ることができ、仕事場では頼りになる同僚になることでしょう。

一方、関連性を見出したりや意味づけを行ったりせず、ありのままの状態を具体的に想起するので、 抽象的で具体性に欠くアイデアやその着想に基づいた話には興味が持てません。 また、背後にある意味にまで考えが及んでいないことがあります。

対比を繰り返し、経験から学ぶ態度が確立されます。 繰り返せば繰り返すほど、馴染み深く感じるようになり、信頼を置くようになります。 繰り返しと比較検討によって、詳細で緻密なことろにまで意識をゆき届かせることができるようになります。 特定の仕事において、一通りの過程を習熟しすると、その後は脇道に逸れることなく粘り強く繰り返すことができます。 細かいところまでよく気づき、記憶力がよく、仕事を最後まで終わらせようとするので、非常に信頼されます。

身なりや食生活はあまり変化がなく、質素になる傾向があります。 目新しい商品に興味を持つことはあまりないでしょう。 物を買うときは注意深く、本当に必要なものだけ選び、好奇心で買うことは控えます。 そのため、生活全体が華美になることはありません。 貯蓄を大切にし、もしもの時に備えます。

習慣を信頼し、既に確立された方法を好みます。 なぜなら、それらは多くの経験に基づいて効果、実用性が実証されたものであると考えられるからです。

古くからの人間関係、古くからの方法などをとても大切にします。 その一方、新しい人間関係、別の手順などを受け入れることには消極的で閉鎖的になってしまい、 新しい可能性とそのインパクトについて考えが及ばないことがあります。 その場合、柔軟な発想がない頑固な人である受け取られることになります。

規範、伝統、ルールを身につけ、歴史的価値観や作法、熟成した文化など、末永く続くと期待できることを信頼します。 そのことから安定感のある方法、組織、制度に対して惹きつけられ、それらを担い維持する役割を負うようになります。

第四 外向的思考 (Te) (Extraverted Thinking)

外向性の心理機能であるので、注意は外部に向けられます。 思考の心理機能であるので、理論や原理原則に従って、効率的で合理的な意思決定を行います。

キーワード
外的秩序、公平、率直、客観的評価基準、規律、ルール、命令、原理、原則、審判、慣習的手法、実用性、実践、目標、 客観的推論、因果関係を捉える、合理性、効率、順序、配置、計画、資源配分、平行処理、責任、実行、努力、積極性、勝負、平定、 賞与、処罰、叱責、信用、遠慮無し、集団行動、権威主義、官僚主義、追従、権力志向、宣伝、 マネージメントスキル、リーダーシップ、フォロワーシップ、決断、システム構築

外向的思考が第一心理機能であるタイプは、ESTJ, ENTJです。
外向的思考が第二心理機能であるタイプは、ISTJ, INTJです。

乱雑な状態にあるものを秩序ある状態にしようとします。 そのためには、何事も明瞭に規定され、定量的に評価できることが重要です。

慣習的で標準的な方法を信頼しており、公平性に基づいて秩序を見出そうとします。

公平な勝負に基づいて、勝者、敗者の区別を容易に認めることができます。

人生のあらゆることを真剣に受け取ります。 責任感があり、なにもせずにリラックスしてばかりいることには居心地の悪さを感じます。

自分自身も有能であることを望み、なすべきことに集中し、ゴールを目指します。 大きな仕事を任された時は、たとえそれが困難であっても、自分の能力を試す良い機会であると捉え、喜び、成功を目指して邁進します。

思考を整理したり説明したりするために、アウトライン、図表、フローチャート、グラフなどを適切に利用します。 また、これらを素早く読み取り、不適切な配置や欠けている点に気がつくことができます。

自分の考えを文章を使って伝える際にも、理解しやすい流れになるように工夫します。 適切な配置と計画を頼りにすれば、効率よく説明することができ、物事を円滑に進めることができるからです。

そのようなシステマティックで戦略的な態度は、家庭の中の家具の配置や休暇のとり方、近所づきあいにまで及びます。 滞りなくきちんと機能するようにするための努力を惜しみません。

基盤のきっちりした組織に魅力を感じます。 そこには、しっかりとした運営のルールや優先順位が存在しているからです。

外向的思考を活用するタイプは、組織の構造やルールをいち早く理解し、それに従うことができます。 法律体系や官僚体制などは、まさに外向的思考の色彩が大きく現れている領域です。

組織がピラミッド構造になっている場合は、より高いところに上り詰め、 自分の合理的対処能力を活用して、他者に指示を下すことを望みます。

実際にこのタイプは組織の担い手になり、その構築と運営において大きな役割を果たします。 人員や資源の配分を行い、環境を整備するように努力し、そのために人々に指示を出します。 また、一貫した計画を立て、その進捗において、随時、評価を行います。 このようにして、組織が効果的に機能し、プロジェクトが滞りなく進行するように監督します。 それがうまく行けば内的な安心感も得ることができます。

合理的であり、素早く断固とした判断を与えますが、その判断基準は幾つかの簡潔な要点にのみ従っており、 考えすぎることはありません。 人、アイデア、技術、制度などを実際に採用するかどうか決めようとする場合、 「実用的か否か」といったプラグマティックな基準が原理原則があります。 そのために、慣習的に用いられている分かりやすい評価基準を好みます。

外向的感情の強いタイプは、念入りな計画と合理的な方法を採用することで、大抵のことを、うまくこなしてゆきます。 そして、自他共に利益をもたらし、多くの人間に良い影響を与えることができます。

しかし、自分の感情に気がついたり、自己の価値観に従うことに困難を伴うことがあります。 また、他人の感情に配慮するといったことも、あまり得意ではありません。

それゆえに、モラル、マナー、人間に対する理解などが浅くなります。 外向的な心理機能なので、社交的であり、よく笑いながら陽気に会話を交わします。 しかし、他者の意見をじっくり聞くよりも、自己の判断を一方的に話す傾向にあります。 実際の関心は、大抵の場合、人ではなく物や事にあるのです。

他人の欠点を率直に指摘することができますが、 ものの言い方には配慮しないため、人を傷つけてしまうことがあります。

確かに客観的な視点に立つためには、遠慮のいらない率直な態度は必要なことです。

そのような率直さを無意識のうちに身につけており、どうしてもそれが表に現れてしまいます。 本人は気がつかないうちに失言を繰り返し、モラルや他者への配慮に欠いてしまい、反感を買うことになります。 その結果、他者の協力が得られず、計画は頓挫し、内的な安らぎまでもが脅かされてしまいます。

■第五 外向的感情 (Fe) (Extraverted Feeling)

外向性の心理機能であるので、外界に注意が向けられます。 感情の心理機能であるので、対象に接して感じることを基準として判断し意思決定を行います。

キーワード
人間関係、集団における調和、マナー、礼儀、社交的、友好的、親切、共感、親密さ、感情表現、表情豊か、愛情、面倒見、 相談、話を聞いてもらう、フィードバック、喜びやすい、傷つきやすい、コミュニケーション能力、言い方に配慮する、素直、素朴、 謙虚、 社会的規範、公共性、道徳観、長幼の序、親の役割、男女の役割、 協力、価値観の共有、知識の共有、全体の利益、 名誉、賞賛、賞与、処罰、秩序、準備、 感情に訴える、ジェスチャー、魅力的、カリスマ、煽動、感性、美的センス、芸術、 教育、啓蒙、援助、文化、歴史、畏敬の念、尊敬、嫌悪、 マネージメントスキル、リーダーシップ、フォロワーシップ、決断力、平和

内向的感情が第一心理機能であるタイプは、ESFJ, ENFJです。
内向的感情が第二心理機能であるタイプは、ISFJ, INFJです。

極めて社交的で、多くの人と関わり、他人の感情を捉え、早く親密な関係を築くことができます。

他人と自分の感情の区別が希薄で、その垣根が低いので、容易に感情移入することができ、よく他人のことを気にかけます。

自己開示をし、人をリラックスさせたり、もてなしたりすることが上手です。 ときに冗談を言って笑ったりしながら、会話が花開きます。

他者にも自己開示を求め、やがてお互いをよく知るようになり、新しい人間関係が発展します。 さらに、人々が最善の状態で独自の能力を発揮できるように、手はずを整え、面倒を見ようとします。

多様な価値観に興味を持っています。

人を排除しようとすることはせず、どんな人も和の中に参加していることが大切だと考えます。 そのためには、皆で多様な価値観を共有することが重要なのです。

人間に対する洞察を自然と身につけており、それぞれの長所に基づいて何を楽しいと感じ、どのような仕事が向いているか 気がつくことができます。 そして、人々が社会の中において、適切な役割を担い、幸せになれるように応援します。

感情表現が豊かで、表情や仕草、ジェスチャーは誤解の余地がないほど分かりやすいものです。 怒り、嫌悪、悲しみといった否定的な感情も分かりやすく表に出しますが、 できるならば、喜び、楽しさ、愛情、陽気さ、勇気といった肯定的な感情を共有し親密な関係を築きたいと望んでいます。

様々な感情表現を行い、その雰囲気を纏い、自分の思いを伝えることができますが、 内向的思考タイプからは、それが大げさで、現実離れしているように見え、懐疑的に捉えられてしまうことがあります。

人の良い面を発見したり、人を許すことができます。 他者に共感し、感情を共有することで親密さや協力関係の重要性に気がつき、そして尊敬の念や愛情を形成してゆきます。

外向的感情が強いタイプは、他者からのフィードバックに敏感で、否定的意見に傷つきやすくはありますが、 極めて謙虚で素直であり、素朴な印象を与えます。 肯定的なフィードバックはエネルギーの源になります。 他者から賞賛を得ることは、名誉なことであり、誇るべきことだと思うかも知れません。

社会的な道徳観を受け入れ、目上の人を敬い、同僚と協力し、年下の人間たちを助けようとします。 父母に尊敬と感謝の念を抱き、家族を大切にします。 他の人たちにも礼儀正しく振る舞うように勧めます。

多くの人たちを教育し、勇気づけ、肯定的な感情で訴えかけようとします。 人々が調和を保って各々の能力を最大限に発揮できることが何よりも大切であり、 そうすることで自分の生活も安全に保つことができるのです。

規律とルールを重んじ、人々の役割を明確にします。 指導される必要があり、人を指導しようとします。 あまりにも、他人との感情の垣根が低いために、指導を必要とせず独自に達成しようとしている人間にも 必要以上に関わり、コントロールしようとすることがあります。

外向的感情が強いタイプは、社会における男女の役割の別を意識します。 それゆえ、女性は女性らしく、男性は男性らしい感性を持とうとします。 このタイプは、女性の方が少々多いのですが、男性ももちろん一定の割合で存在します。 他者の意見に弱く、傷つきやすくなってしまいますが、そのことは男性らしさに反します。 そのため、これを克服しようと極端な努力をすることがあります。 例えば、身体を酷使するスポーツに専念したり、理屈をこねて説明したがったり、理論的な学問分野にはまったりします。

外向的感情が強いタイプは、共感能力に優れていまが、 一方で自分の感情に何か問題が生じた時に、一人で処理するのに苦労します。

そのときは他の人に話を聞いてもらうことで、少しづつ自分の感情を解きほぐしてゆき、安心できるようになります。 それが、直接的な問題解決をもたらさないものだとしても、 話を聞いてくれる他の人の存在は有り難く、漠然とした不安を軽減してくれるものなのです。

実際に、客観的な意見や率直な批判、理論的な解決法などを求めていないことさえあるかもしれません。 特に思考タイプはこのことに気がつくことができないので、ずけずけと意見を述べ、彼らの不安を増すことがあります。 外向的感情の強いタイプは、否定的なフィードバックに意気消沈し、 客観的な批判を個人に対する攻撃であると受け取ってしまうことがあります。 しかし、それらは単に改善策を示してくれようとしているだけかもしれません。

外界の人間関係に注意を向け、社会的価値観や礼儀を重んじるようになります。 他者にとって心地よく感じられるマナーは、人間関係を円滑にすることができ、平和を築き上げるためには 非常に大切なことです。

優雅で洗練されたマナーは、一般的に快く受け入れられ、肯定的なフィードバックを受けるので、 そのような態度は強まります。 礼儀正しく、親切で、友好的な態度を表に出すことをはばかりません。

外向的感情は判断の心理機能ですが、事や物ではなく、人もしくは人間集団に対して関心を寄せ、 しっかりとした意見を持ち、それを伝え人を動かそうとします。 その際、率直に意見を述べるのではなく、伝わり方、受け取られ方に配慮します。 その意見は断固としているときがあり、とくに和を乱す無礼者に対しては厳しい天罰を下す決定をすることさえあります。

このように、外向的感情は外界における人間の価値観から大きな影響を受けます。 それゆえ、不健全な価値観の持ち主や好ましくない人間関係を見て育つと、大きな被害を受けます。 その者の価値観も不健全なものになりますが、本人は自分でその間違いに気がつくことができません。 そして、誤った価値観を正しいと信じ、人を動かし、煽動しようとします。 まさに、このようなことが起こらないためにも、子どもたちは広く社会に触れ様々な価値観を共有する必要があります。

他者に対する共感能力と、感情に訴えかける能力、そして全体に利益をもたらそうという姿勢は、 ときにカリスマ性を与えることになります。 組織をまとめる役や、政治家の中には、この心理機能が強く働いていて他者から支持されている人たちがいます。

工夫の凝らされた建築やインテリア、日常用品の細工などに美しさを見出すことができます。 また、文学、音楽、演劇、絵画、彫刻などの芸術によって訴えかけられていることに幅広く興味を持ちます。 芸術を鑑賞することによって審美眼を培い、さらには自ら芸術に関わりたいと思うようになることがあります。

洗練された文化や社会的規範を人々と共有し、人間の集団における調和を求めます。 人々をとりまとめ、教育や啓蒙を行い、援助することで社会に対して幅広く貢献することを望むようになります。

 

■第六 内向的直観 (Ni) (Introverted iNtuition)

複数の事象や現象、概念の共通性や関連性を捉え、ひとつの象徴的なイメージに集約します。

そのイメージはシンプルですが、そこから派生する解釈や可能性は多様です。 しかし、内向的直観は、その多様性よりも、イメージの収束性に重きを置きます。

これによって、一見複雑に見える世界を前にしても、根源的な要素を捉え、深遠な理解に到達することができます。

特定の物事についての枠組みやモデルが繰り返し洗練されてゆきます。

この過程は無意識のうちに起こり、突然にひらめきが生じます。 意識的な努力によって導かれる類のものではありません。

このひらめきは、本人にも理屈では説明できない予期や予感を与えるものであり、 これを信じる者は、何を為すべきか、次にとるべき行動は何か、確信を持つことができます。 長期的なビジョンを与えます。

キーワード
ひらめき、インスピレーション、印象、イメージ、集約、根源、シンプルマインド、 洞察、推測、内観、内的モデルとその洗練、パラダイムシフト、超越、 関係性、相互作用の認識、影響の認識、現象の解釈、経験の意味付け、シンボル、核心、確信、パラドックス、統合、収束、 アイデア、概念、抽象的、理論的、一般化、普遍性、法則、全体像、包括的、システムの理解、比喩、 パターン認識、傾向認識、予感、予期、長期的視野、ビジョン、啓蒙、改革

内向的直観が第一心理機能であるタイプは、INFJ, INTJです。
内向的直観が第二心理機能であるタイプは、ENFJ, ENTJです。

この心理的機能を活用しないタイプにとっては極めて説明が難しいものです。 また、内向的な性質を持った心理機能なので、本人はこれを言葉で説明するのに苦労します。

ときに問題解決に向けてあれこれと考えるとき、ただ言葉で説明して分析し整理するだけでは 到底太刀打ち出来ない時がありますが、 イメージやシンボルを用いた手段でこれを難なく成し遂げることができるのは事実です。

内向的直観を活用するタイプは、このことによく気がついていて、自分の懸案に対して、自然とヴィジョンが生じるのを待ち、 一旦そこに至ると、確信を持ってそれを信頼します。

内向的直観は情報の受容に関わる心理機能で、意識内で自然と起こるものです。 そして、予感やヴィジョンを与えるものの、 その明確な理由を与えることができないので、神秘的な能力のように見えます。

内向的直観が優勢なタイプは、外界の環境の詳細にはあまり目が行き届きません。 観察対象をありのままに詳細に捉えるとしても、それは限定された範囲になってしまうことが多いでしょう。 五感によって得られる情報を限定し意識を集中させ、 受容的な態度を保つことで五感を超えたインスピレーションを得るという点において、 瞑想と一致してることは注目に値します。

様々な経験を通して、 五感から得られる情報を無意識のうちに収集し、意識下で統合的なプロセスが起こっていると考えられます。 そして必要なときにヴィジョンが浮かび上がるのです。

これらは、単なる予感であったり、明確な視覚的ヴィジョンであったりします。 また、聴覚や触覚に訴えるものもあるでしょう。

これらは、本人にとって本当に起こっているように感じられたりもするものですが、大抵の場合、現実と区別されます。 実際は、経験の最中よりも後から時間をかけて意識に登ってくることの方が多いかも知れません。

パターン認識が得意で、背後に働いている力、隠された意味、物事の関連性を見出します。 出来事や人の行動から読み取ることのできることを把握し、次に起こり得ることを予見します。

そのような象徴的なシグナルは他のタイプには見落とされがちですが、 この心理機能を利用するタイプは、ちょっとしたシグナルからでも結論に至ることがあります。

このような予見はときに自分のみならず他人に対しても警鐘を鳴らすことになります。 そして、必要が迫れば、人々を啓蒙し変革を促すよう働きかけるかもしれません。

個々の具体的な事実にはあまり興味はなく、普遍的な法則や抽象的な理論を認識します。

突然、明確な理解が意識に上ったとき、本人は言葉にせずとも、 「そうか!わかったぞ!」とか「なるほど!」などと心の中で叫んでいるかもしれません。

この内向性で情報受容の心理機能が一旦確信に至った後は、外界に対しての心理機能の働きによって このヴィジョンが実現されることを強く望むようになります。

そうして、実現すべき課題に取り組みはじめるわけですが、これはときにヴィジョンを生み出した時よりも ずっと困難がつきまとうものです。 この心理機能にばかり耽っていると、関心が狭まり、現実を認識する努力を怠ってしまいます。

一旦強い確信に至ると、新しい事実や変化する現実を観察することに対して消極的になる傾向があります。 その弊害として、実現不可能な世界観に閉じこもってしまう可能性があります。

イメージやシンボルには、異質だと思われることや逆説的で一見矛盾していると思われるものさえも統合する 働きがあります。この点、思考による分析とは異なります。 これによって、新たなレベルでの理解が可能になります。 複雑なシステムや理論であっても、それらへの関心を少数のことに集中させ、 概念どうしの差異、類似性、そして関連性を認識しながら、より統一的で普遍的な理解に至ろうとします。

 

■第七 外向的感覚 (Se) (Extraverted Sensing, Se)

自分の身体や他人、そして外界にある物をありのままに詳細に受け取ります。 私たちは、眼、耳、鼻、舌、肌のそれぞれの感覚器官を通して、 視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の五感を得ることができ、外部の情報を受け取ります。 本能的で現実的な心理機能です。 身の回りにある物の様々な色、質感や音、美しい造形など、五感で捉えられるあらゆることに敏感です。 自由を求め、それを享受したいと感じます。 身体的なスリルや新しい刺激、そして物質的な心地よさを求めます。

キーワード
本能、五感、現実的、敏感、繊細、刺激を求める、好奇心、リスクを取る、自由を求める、開放感、物理的環境、変化、 詳細、気づく、今この時、この瞬間、スリル、機会を逃さない、タイミング、物質的利益、浪費、乗り物、道具、 気概、行動、俊敏、素早さ、詳細を認識、観察、経験、体験、実演、衝動、手作業、肉体労働、魅せる、見せびらかす、没頭

内向的感覚が第一心理機能であるタイプは、ESFP, ESTPです。
内向的感覚が第二心理機能であるタイプは、ISFP, ISTPです。

外向的感覚が発達しているタイプは、この外部からの情報を事細かに受け取ることに馴染んでいます。 瞬間瞬間の周囲の状況その変化、そして外部からの刺激を機敏に察知することができます。

観察対象の変化によく気がつくため、行動に出るタイミングを適切に計ることができます。

今このとき、この瞬間を強烈に体験することができるので、行動によって即時に起こる変化に興味が沸きます。

外部から素早く出来るだけ多くの情報をキャッチしようとします。 そのため、いろいろな方へ注意を向け、よく動き回ります。

距離感や、行動の影響が及ぶ物理的な範囲などをしっかりと把握することができるので、 スキー、スケート、車、バイク、飛行機などが好きです。 また、同様の理由でスピード感のあるスポーツを好みスリルに満ちた体験を楽しみます。

実際に、このタイプは五感によって察知した情報をもとに自然と体を動かすことができ、 身体能力が発達していることが多く、運動や手を使った作業が得意であることがよくあります。

身体によって感じ取られる物理的環境との一体感と完全な没頭によってもたらされる感覚(sensation) こそ、このタイプが求めていることなのです。

瞬間瞬間で外部から与えられる刺激や情報を見逃すことなく捉えようとします。 いつでも、状況に応じて素早く対応することが大切だと考えます。 今現在に意識を集中させ、どんなことも最初で最後のチャンスと考え逃すことがないように心がけます。

実際にそうすることで困難な現状を乗り越えてゆきます。 緊急事態に際しては、驚くほど柔軟に対応することができます。

考えが足りず失敗することもありますが、 いつでも現在に集中し、行動を繰り返すので、いつのまにか障害を乗り越え、 大きく前進して成功をつかみ取ります。

何よりも行動をすることが大切です。 よく観察し真似ることで学習効率が良くなります。 体験することによって、はじめて多くの刺激を受けることができ、楽しみながら学ぶことができるのです。

こういった理由から現実的で実用的なことに興味が沸きます。 いろいろな道具の利用法を覚え、遊んだり、物を直したりします。 一方、抽象的な理論の学習にはすぐに飽きてしまう傾向があります。

このタイプは、思考や感情が外向的感覚の心理機能によって表現されることがよくあります。 その場合は、言葉ではなく、行動によって表現されます。

言葉で表現されないとはっきり伝わらないタイプにとってはお互いにフラストレーションを感じてしまうことになるので この点をよく理解するとよいでしょう。

楽しいことが好きで、食事、スポーツ、家事、ドライブ、娯楽などを一緒に楽しむことで親密さを感じます。

外部の物理的な様子や刺激に敏感なので、美味しい食事、珍しい風景、美しい調度品などに魅力を感じます。 また、美しい、もしくは、たくましい身体に憧れを感じ、それを獲得したいと望みます。

このタイプの瞬間瞬間を一生懸命生きよく動きまわり働くことができることは美点ですが、 高価な趣味で浪費し散財する傾向があります。 身体の刺激を強く求める傾向が強すぎると、過度な刺激を求めたり、身体を甘やかす誘惑に乗りやすくなってしまいます。

■第八 内向的思考 (Ti)(Introverted Thinking)

内向性の心理機能であるので、意識の内面に注意が向けられます。 思考の心理機能であるので、論理や原理に従って合理的な意思決定を行います。

キーワード
第一原理、原則、仮説、公理、定義、厳密さ、推論、帰結、法則、理論、モデル化、 効率、要点、簡潔さ、真偽の判断、感情に左右されない、 比較、分析、解析、知識、深い思考、独自の思考過程、独自の価値観、自己規律、主体性、利益、懐疑的、 完全な理解の追究、確からしさ、一貫性、無矛盾、システムの仕組み、競合、エレガントな解法、アイデア、根本的な問題を捉える、 白黒はっきりさせる

内向的思考が第一心理機能であるタイプは、ISTP, INTPです。
内向的思考が第二心理機能であるタイプは、ESTP, ENTPです。

内向的思考は、意識の内面において、論理的に判断の基準を築きあげ続けます。

定義、公理、原理、基本的原則から出発して、推論を行い到達した結論を信頼します。

独自の思考過程を経て、エレガントな解決法を思いつくことがよくあります。

一方、思考が複雑になり過ぎるとその帰結をどうやって導いたのか他の人が理解できないことがあります。 また、自分自身でさえも考えに耽っているとき出口を見失うことがあります。

どのようにして物事が進行し、システムが機能するのかできるだけきちんと理解するためにつき詰めて考えます。

仮説や原理を基にした推論を頭の中で継続して行い、矛盾があるとすぐに気がつくことができます。

何が何故間違っているのかという点において目ざとく個人的な感情に流されることなく追及しようとします。

正しいと確信を持つには時間がかかり、延々と推論を積み重ねるて確からしさを増してゆこうとします。 それゆえに、正しいと確信するというよりは、間違っているとは考えられない、もしくはより効率的であることが判断の基準になります。

単に実用的なことや慣習に価値を置くのではなく、懐疑的な姿勢で深く理解しようとします。

分類や分析によって、システムがどのようにして働いているのかをとことん理解しようとします。 自然物であっても、人工の装置であっても、中身がどうなっており、どのような仕組みになっているのか興味を持ちます。

各部分の働きと、部分どうしの関連を知るために、実際に分解してみることもあるかも知れません。 しかし、いつでもそうできるとは限らないので、あれこれ考えたり、本を読んだりして知識を蓄えることになります。

内向的思考が強く働くタイプにとって欠陥や矛盾は致命的です。 問題の根源と、それに起因する結果を見抜きます。

信頼できる理解に達すると、そこから理論的に考えて問題解決のための戦略を立てます。 また、何度も同じことをやることは非効率であると感じられ、我慢できません。

定量的な比較においても、厳しい目を持ちます。 一貫性を求めて推論を行い、導かれた帰結が、モデルによって正確に評価できるかどうか考えます。 この過程を繰り返して、蓄積された知識は、より大きな理論の枠組みへと矛盾なく統合されてゆきます。

そのようにして、内面において思考の判断基準となる知識が育ち続けます。 しくみをとことん追求し、各部分の働きを知っているので、問題解決の効率的なアイデアを得ることができます。 どの部分をどのように変えれば、どの程度改善されるのか、そして、もっとも効率よく改善するには どの部分に手を加えればよいのかといったことに気がつくことができるからです。

内向性の心理機能なので、個人の中で洗練されてゆくものです。 その思考による判断基準は、慣習的なものではなく、誰にでも受け入れられるものであるとは限りません。

深く継続的な推論と膨大な知識に基づいているので、その推論過程を他者と共有することは困難であり、相当の努力を要します。 もし、その必要に迫られることがあれば、要点のみを簡潔に説明することで済ませようとするかもしれません。

言葉の定義をなるべく厳密に行い、自分が意味することを正確に伝えようと努力します。 そうすることで、曖昧な思考を排除し、効率的な説明ポイントを見つけ出すことができるからです。

内向的思考が強いタイプは、自分に対して厳しい規律を要求します。 曖昧な推論や、甘えに基づいた非現実的な希望的観測に従うことは馬鹿げていると考えます。 いつでも、理論的な思考から導かれた結論に従うことこそ、最終的には利益をもたらすと考えられるのです。 それゆえ、自律的に物事を考え判断し、主体的で独立しています。

一方で、他者の感情や結びつきに対する配慮に欠いてしまうことがあります。 他の人から見ると、どこかよそよそしく冷徹に見えることがあるでしょう。

そして、実はそのことで孤立したり、肯定的なフィードバックを得ることができず、 自分の不利益につながってしまうということには気がつかないでいます。

人の意識は自分を中心に発達し、徐々にその範囲が拡大してゆきますから、 内向的思考によって導かれた結論や知識はまず自分の利益のために利用されることは自然なことです。

知識を隠しておくことで、利益を占有できるならばそうしたいと思うことでしょう。 一方で、知識を広め、協力関係を築き、他者と利益を共有することが有益かどうか考えてみることをおすすめします。

内向的思考の働きは、個人的な知識と行動指針を与えますが、深く追求しようとする性質があるので、 その確からしさにおいて際立っており、他者に対しても利益をもたらすことができる類のものであることは稀ではありません。

関心が狭い範囲にのみ向けられるときは、利己的になってしまいます。 そして、特にこのタイプは、利己的な性質からなかなか抜け出せないようです。

知識の共有と適応の範囲がグループ、地域、世界へと広がるにつれ、全体に利益をもたらすようになります。

 

以上

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“INFPの解説が秀逸だった「MBTI性格タイプ論の視点から世界を覗こう」より” への23件の返信

  1. 同じく参考にしていたサイトだったのに、閲覧できないとは、、、
    補完ありがとうございます。

    • そうなんです、なくなったままですよね。この記事はとても自分を知る手掛かりになりますよね。

  2. 私も「MBTI性格タイプ論の視点から世界を覗こう」を愛読しておりました。
    サイトが消えており落胆しております。
    復活を願ってやみません。

    • KUNIさん
      そうですよね、面白いサイトでしたよね。もうずっと消えたままでこの後も復活は怪しそうですね。

  3. 私も消えたことにびっくりして落ち込んでいたところ、これが見つかってとても助かりました。ありがとうございました!!
    でも他のタイプの情報がよかったんですよね・・・万が一、他のタイプについてはこういうバックアップはされていないでしょうか?

  4. こねこさん
    ミステリアスでいながら核心をついているいいサイトでしたよね。

    例えば欲しいのはどのタイプですか?

  5. 今INFPかもしれないと思っている人です。
    とても有り難いです。また読めてよかった。
    自己判定ですが、SとN、FとTが最近また曖昧になってしまいました。
    ISFP、INTP、ISTPについてはログは残っていませんでしょうか。お手数ですがもしログがあったら投稿してほしいです。

  6. 私もサイトが読めなくなってかなりショックを受けていました。
    全部の心理機能の説明をまた読めて嬉しいです。
    引用してくださってありがとうございます!

  7. 私も悩みごとができるたびにこのサイトを読んで励まされていました。
    久しぶりに見たら消えていて大変ショックを受け、検索したらこのページを見つけることができました。
    もしINFJのログがあれば投稿していただきたいです。
    どうかよろしくお願いいたします。

  8. ピンバック: INFJ型 – INFP型のブログ

  9. ありがとうございます!!!
    また読むことができて大変うれしいです!
    これほど示唆に富む診断は見たことがないので、
    復活して多くの人に読んでもらいたいと思うようなサイトでした。

  10. 記事読ませて頂きました!
    私もあのサイト何かと参考にしていたでなくなってしまうと思っていなかったので、とても残念でした。また読めてとても嬉しかったです。

    それで、大変恐縮なのですが、INTPの記事って載せること出来ますか?

    もし持っていたら是非掲載をお願いしたいです。
    どう探しても自分ではもう見つけられませんでした。

  11. infpでギブテッドですが、infpは本物を嗅ぎ分けるとか抽象的なこと言っててこれを書いたやつが一番嘘で本物じゃない。
    抽象絵画を偏見でしか見てないことにイライラするね!

  12. ISFPの記事は残っていますか?
    INFPの海外の友人から診断を勧められここにたどり着きました
    私生活を覗かれてるんじゃないかと心配するほど当たっていて驚きです

  13. <これを書いた人はもしかすると、地球外の人、もしくは、未来の世界から過去に遡ってインターネットを支配しているタイムトラベラー的な方なんじゃないかと

    あぁ、確かにそんな感じがありましたねw もうすでに人生の深淵を見据えているかのような…
    個人的には、MBTIの診断は細かく分類しすぎているような気がして、あまり目を通していなかったのですが、文章自体は非常に秀逸で、感動すら覚えるほどでした。見れなくなって残念ですね。

  14. 悩み事や落ち込んだ時によく見ていたサイトでした。このような形でまた見ることができて嬉しいです。ありがとうございます。
    たまたまスクショしていたのですが、各タイプの陥りやすい病的傾向 もしくは、はっきりと人格障害のinfpの受動攻撃ははっとさせられました。それと、記憶のフラッシュバックについても。

  15. こんにちは。
    INFPT型で、検索した際、たまたまこちらのサイトを見かけ拝読させていただきました。
    気持ち優先だったり、合理的判断が苦手で、ゴールに向けて着々と準備することもとても苦手なので、本当に内容に共感しました。この気質で、仕事で落ち込むことがあったのですが、良いところもあるということ、仔細な文章から気づけてよかったです。
    ありがとうございました。

  16. ピンバック: 170621。 – コミュ障生活記

  17. ピンバック: 自分の好きなことを知るには - Anchobi's Room

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